終盤の戦い方を課題に挙げたラマスHC、豪州戦の経験は「活かせるように」

豪州戦後、男子代表のフリオ・ラマスヘッドコーチが試合を総括 [写真提供]=日本バスケットボール協会

 11月27日に敵地のチタニウム・セキュリティ・アリーナにて行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」の第2戦で、“AKATSUKI FIVE”男子日本代表チームがオーストラリアを相手に58-82で敗戦。日本バスケットボール協会(JBA)が同日、フリオ・ラマスヘッドコーチのコメントを発表した。

 指揮官は「選手たちの努力は評価しています」と称えた一方で、第4クォーター残り8分間の戦い方を課題に挙げた。「32分間ずっと戦い続けてくれましたが、フィジカルの部分で追い込まれて体力を消耗し、最後は14-0と相手に連続得点されてしまいました。この14-0という数字が、今日の結果の全てを表しています」

 また、背丈の低い日本は相手の高さに苦しみ、日本の21個を大幅に上回る48個のリバウンドを許した。今予選からオセアニア枠ではなくアジア枠に入ったFIBAランキング9位の強豪について、ラマスHCは「今回からアジアの中にオーストラリアが入って来たことで、マイナス面として厳しい戦いを強いられています」と言及。しかし、「FIBAランキングトップ10のチームと何度も戦えるということは、自分たちが成長するべきことや改善点を分からせてくれる経験でもあるわけです」と述べ、「これをしっかり生かせるようにしたいです」と続けた。

 フィリピン、オーストラリアに連敗を喫した日本。かつてアルゼンチン代表を率い、世界を知る男は「フィリピン戦の後半から、選手たちのプレイに対して自信を持っていました。今日も32分間までは選手たちが実力を出し、安心感あるプレイをしてくれました」と一定の評価を与え、「チームとして、もちろん改善しなければいけないことはありますが、ここで大事なことは自信を持って今後も戦っていくことです。我々の目標は何よりも2次ラウンドに進んで、FIBAワールドカップの出場権を獲ることです」と決意を口にした。

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