大観衆が見守る中、4連敗中の男子日本代表が「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 1次予選」で初白星を挙げた。
7月2日、千葉ポートアリーナにFIBAランキング10位のオーストラリアを迎えた一戦。2017年11月の前回対戦では59-82と大敗を喫しており、今回はマシュー・デラベドバとソン・メイカー(ともにミルウォーキー・バックス)の現役NBA選手2人が日本の前に立ちはだかった。しかし、予選初出場の八村塁(ゴンザガ大学)とニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)の2人を中心に食らいつき、最終スコア79-78で勝利を収めた。
「最初に積極的に攻めて自信を与えたかった」。その言葉どおり、八村は第1クォーターだけで13得点を挙げ、試合をとおして24得点7リバウンドをマークした。NBA選手とマッチアップする場面もあったが、「いつもどおり」。NCAAで鍛えあげられた、当たり負けしない体の強さ、フィジカルを見せつけた。
強豪からの大金星、さらに予選初勝利ということもあり、「これからの日本バスケのために大事な1勝だった」と八村は胸を張る。それでも、1次予選を突破するには7月2日のチャイニーズ・タイペイ戦に勝たなければならない。「しっかりと切り替えて、スカウティングして、試合に臨みたい」と意気込みを語った。