11月21日、男子日本代表候補メンバーによる第7次強化合宿の模様が報道陣に公開された。
30日から富山市総合体育館でのホーム2連戦、「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選 Window5」を控える男子代表。21日の練習は午前10時から行われ、メディアに公開されたのは冒頭の30分程度であったが、選手たちは終始引き締まった表情でメニューをこなしていた。
練習後にはヘッドコーチ、選手の囲み取材を実施。フリオ・ラマスHCは「今回のWindowは八村(塁/ゴンザガ大学)、渡邊(雄太/メンフィス・グリズリーズ)選手はいない」と主張。実際、同合宿に24名の予備登録メンバーに選ばれた渡邊の姿はなかった。指揮官は「(ニック)ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)は来てもらっていますので、Window3でファジーカス用で使ってたセットプレー、新しいものも試している。前回と同じレベルで次の試合も臨もうと思っています」と述べた。
現在の2次予選はグループEとFの2組に別れており、グループFに所属する日本はここまで4勝4敗の4位。30日に対戦するカタール代表は6位、12月3日に激突するカザフスタン代表は5位に位置し、「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」へは各グループ上位3位チームおよび、各4位チームのうち成績上位チームの計7チームが出場できる。
ラマスHCによると、現在カタール代表は指揮官が変更されたとのこと。「10月から新体制となっているが、以前戦ったことのあるカタールとはまた違うチームになるだろう」と警戒を強めている。「色々と情報収集できないという状況ですけど、カタール選手個人の分析はできますので、そういったところで対策を練って戦おうと思っています」と話し、「ここからの2試合はすごく重要な2戦」と気を引き締めた。
なお、最終メンバーは各試合の前日夜に発表。予備登録メンバー24名のうち、最終12名に入るのはどの選手か。いずれにせよ、ワールドカップ出場を占う国内ラストゲームを連勝で締めくくってほしい。
文=小沼克年