9月11日、都内で第22回Wリーグ開幕記者会見が行われた。
マスク着用の徹底、入場時の体温検査など新型コロナウイルス感染対策を行ったうえで開催された記者会見。まずは一般社団法人バスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)会長を務める斉藤聖美氏が挨拶をした。「いろいろな障害を乗り越え、こうやって第22回のWリーグを迎えることができたことは大変喜ばしいことだと思っています」と斉藤氏。東京オリンピックの延期にも触れたうえで、「メダルを獲得できるという自信にあふれたプレーヤーたちでした。その力をWリーグで発揮してほしいと思います」と新シーズンに臨む選手たちの活躍に期待を寄せた。
その後、Wリーグの事務局長である木下亮氏が今シーズンの大会概要を説明。東西カンファレンス制の導入などの既出情報に加え、レギュラーシーズンの順位決定方式が「勝ち点制」に変更となることなどが発表された。与えられる勝ち点は、勝利すれば「+2」、敗戦すれば「+1」、何らかの理由で試合が行われなかった場合は「0」となる。
従来の「勝率制」ではなく「勝ち点制」を導入した背景として、木下氏は「昨年度はシーズン途中で試合ができなくなったことを踏まえまして、万が一試合が成立しなかった場合、公正性をできうる限り補うために、勝ち点制をリーグとチームが協議して決めさせていただきました」と説明した。
続いてWリーグの事業部長である長崎俊也氏が、今シーズンの新型コロナウイルス感染拡大防止対策について説明。東西カンファレンス制導入の効果として、レギュラーシーズンにおいては飛行機や新幹線での移動がほとんどなくない、チームの移動時における感染リスクを回避することを挙げた。
また、シーズン中はリーグが選手・スタッフ・審判員を対象に全6回のPCR検査を実施予定。さらにコンディション管理アプリ「アトレータ」を用いた「健康管理」「行動記録」の共通利用を促すことで、有事の際の対応に備えるという。
なお新型コロナウイルスに関連して、試合の取り扱いについてもルールが発表された。発表によれば、感染者および濃厚接触者を除き、『PCR検査(リーグ公式)』において陰性が確認出来る1チーム8名の選手と
JBAコーチライセンスのB(F)級以上を保有するコーチ1名が帯同できない場合、試合不成立・中止扱いとし、勝敗を付けないという。不成立となった試合がシーズン前半などで代替試合が可能な場合は、予備週に代替試合を行うが、シーズン後半などでそれが不可能な場合は「無効試合」となり、当該試合を除いた最終勝ち点で順位が決まる。
なお、少なくとも東西各地区にて6チームが2回戦1巡(日程の50パーセント)以上消化している場合は、レギュラーシーズンの勝ち点に応じて東西各1~6位までを決定するが、2回戦1巡できなかった場合は順位を決めないという。