2020.07.17

第22回Wリーグは東西カンファレンス制を初採用…新型コロナウイルス感染拡大を最小限に抑えるため

バスケ情報専門サイト

 17日、Wリーグは9月18日に開幕する『第22回Wリーグ』について、東西カンファレンス制を採用し、それに伴い、カーディングが変更になることを発表した。

 Wリーグは4月に発表した当初スケジュールでの開催が実現できるように準備を進めてきた。開催において重視したのは、チーム、スタッフ、さらにリーグに関わる人たちへの健康、新型コロナウイルス感染のリスクを最小化にすることだという。

 検討の過程において、参加チーム代表者で構成される「リーグ運営部会」を軸に、選手の声を反映させるように各チームのキャプテンで構成される「キャプテン会議」も実施。選手間での意見の集約を行ってきた。これに当初開催予定の PBA(都道府県バスケットボール協会)関係者等とのヒアリングを行うなど、Wリーグ関係者の意見を全方位的に集約した結果、今シーズンは感染拡大防止の観点から、Wリーグとしては初の試みとなる「東西カンファレンス制」を採用、原則として、カンファレンス地区以外の遠征は行わないこととした。

「東西カンファレンス制」により、カーディングが変更となる。レギュラーシーズンにおける全チームの2回戦総当たり対戦を実施せず、各カンファレンス同士での4回戦総当たり方式に変更。また試合会場は、カンファレンス毎に1会場に集中して開催することで、国内における移動本数を省力化するとともに各開催地格差のない新型コロナウイルス感染症対策を講じることとした。

 Wリーグは今回の発表に関して、「チーム所在地以外での開催を楽しみにしておりました全国各地のファンの皆様には、心よりお詫びを申し上げるとともに、新型コロナウイルス感染症が収束に向かい、安全な開催が見通せる状況となった場合には、再び日本全国の皆様のもとで熱いプレーをお見せすることをここにお約束させていただきます」とコメント。

 また、観客を入れて試合開催について、新型コロナウイルス感染防止のため国の方針に従いながら、観客数を50%程度に制限したうえでの実施を調整中とのこと。公式戦が開催できるように万全の準備を進めさせていくが、国内の新型コロナウイルス感染拡大状況によっては、中止や無観客(リモート)での開催を含めた変更等の可能性があることも合わせて発表している。

『第22回W リーグ』大会 レギュラーシーズン概要(変更後)
日程:2020年9月18日(金)~2021年2月28日(日)

■レギュラーシーズン競技形式
当初予定:12チームによる2回戦総当たり方式(合計132試合、チームあたり22試合)
→変更後:東西カンファレンス各6チームによる4回戦総当たり方式(合計120試合、チームあたり20試合)

■チーム分け
・東地区(イースタンカンファレンス)
ENEOSサンフラワーズ
富士通レッドウェーブ
シャンソン化粧品シャンソンVマジック
東京羽田ヴィッキーズ
日立ハイテククーガーズ
新潟アルビレックスBBラビッツ

・西地区(ウエスタンカンファレンス)
トヨタ自動車アンテロープス
トヨタ紡織サンシャインラビッツ
デンソーアイリス
三菱電機コアラーズ
山梨クィーンビーズ
アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス

■プレーオフ進出条件
当初予定:レギュラーシーズンの1位~8位チームが進出
→変更後:東西各カンファレンスの1位~4位チームがプレーオフに進出

※試合スケジュールは以下のリンクからご確認ください。
https://www.wjbl.org/static/topics/22nd_pdf/WLEAGUE_22nd_newschedule.pdf