代表デビュー戦で12アシストを挙げた本橋菜子「気持ちよくプレーできた」

積極的に切りこんでいくことを意識していたという本橋 [写真]=山口剛生

 6月8日に立川立飛アリーナにおいて「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2018 三井不動産カップ」が開催され、“AKATSUKI FIVE”女子日本代表チームがチャイニーズ・タイペイを相手に96-66で圧勝した。

 所属する東京羽田ヴィッキーズから唯一のメンバー入りを果たし、代表デビュー戦を飾った本橋菜子は「少し緊張はありましたが、ここまで来たから楽しみたいなという気持ちで試合に臨みました」と心境を吐露。「会場の雰囲気がすごく良くて、気持ちよくプレーできました」と余裕を見せながら、次のように試合を振り返った。

「最初は勢いよくいけましたが、後半のスタートが少し重い展開になってしまったことは反省点だと思います。(シュートタッチが)良くなかったのに途中でもう1回外のシュートを打ってしまったので、他の人を動かしながらのセットプレーや、ファストブレイクで流れを作っていければ良かったと思います」

 しかしながら、試合では両チーム最多の12アシストに加え、6得点5リバウンドの活躍を見せた本橋。「私のアシストというよりはチームメートがよく決めてくれたことの表れだと思っています」と謙虚に答えたものの、確かな手応えを感じている。特にアグレッシブなプレーを心掛け、「(ディフェンスで)ガードポジションのところが当たっていけば、チームが勢いづくと思っていました」。オフェンスでも「勢いづけるのに、中に切りこんでから外に回していかなければと感じていました。外回しだけの3ポイントだとチームの流れも良くないと思っていました」と明かしたとおり、果敢にドライブで切りこみ、ポイントガードとしていかにチームを流れに乗せるかに徹した。

 現在、代表候補のポイントガードには本橋の他に、町田瑠唯(富士通 レッドウェーブ)、三好南穂(トヨタ自動車 アンテロープス、藤岡麻菜美(JX-ENEOSサンフラワーズ)の3名が名を連ねており、ポジションを争っている。「(自分は)町田さんのようなパスも出せないし、三好のようにシュートも入る選手ではないです。チームの速いトランジションをガードとして作っていけるように意識してやっていました」という本橋は、自身の代表生き残りの可能性に関して「半分半分です」とあくまでも厳しい評価。それぞれの持ち味を活かし、刺激し合いながら切磋琢磨することで、個人としてもチームとしても成長できるだろう。

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