今年の7月24日から開催予定だった東京オリンピック。だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、国際オリンピック委員会(IOC)は、日本時間の3月24日、IOCのトーマス・バッハ会長と安倍晋三内閣総理大臣とで合意した“1年程度の延期”を臨時理事会で承認した。
これを受け、日本バスケットボール協会は、三屋裕子会長のコメントを発表した。コメントは以下の通り。
「日本時間3月24日の夜、東京2020オリンピック競技大会の開催延期が決定しました。
今年の夏、オリンピックをきっかけに日本のバスケットボール界がさらに飛躍していくことを思い描いていただけに、今回発表を受け、私自身も正直なところ、多少動揺する気持ちがありますし、選手たちにも複雑な思いがあると思います。
しかし、人々の健康がなければスポーツをすること、観ることを含め、スポーツのもつ豊かさを楽しむことはできません。
私ども日本バスケットボール協会といたしましては、この決定を受け止め、あらためて万全の準備を進めていきたいと思います。
私たちはこれまで、様々な困難に立ち向かい、打ち克ってきました。
明けない夜はありません。バスケットボール日本代表チームの ニックネームである「AKATSUKI」の名のとおり、日本のバスケットボール界はこれからが夜明けです。
これからも変わらずバスケットボールで日本を元気にすることを考え続け、東京2020オリンピックでの活躍を目指してまいります。
バスケットボールファンの皆様をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様におかれましては、引き続き、日本バスケットボール界に対するご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
日本は現状、開催地枠で5人制の男女と3人制の男子に出場権が与えられている。
3人制の女子は、自力での出場権獲得のために、2月末のオリンピック予選に臨む予定であったが、これも新型コロナウイルスの感染拡大により開催延期となっている。
1年程度の延期となった東京オリンピックの詳細な日程は決まっていないが、日本バスケット界はまず、3人制女子の出場権獲得、そして4チームが2021年の夏に力を発揮できるように強化を図っていくこととなる。