日本の司令塔・町田瑠唯が大会を総括「女子バスケの魅力を伝えられました」

日本の司令塔としてチームをまとめ上げた町田瑠唯 [写真]=fiba.com

 8月8日、東京オリンピックの5人制バスケットボール女子決勝戦が行われ、すでにメダル獲得を確定している日本代表がアメリカ代表と対戦した。

 7連覇を目指すアメリカに挑んだ日本だが、序盤からアメリカのハードなディフェンスに苦しみ、持ち前の3ポイントシュートすらなかなか打てない時間が続いた。その中で町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)は自らドライブで切り込み活路を見出そうとしたが、日本に流れを引き込めなかった。

 しかし、日本戦すべてに先発を務めたポイントガードは、決勝戦こそ6本にとどまったものの、今大会6試合で75本、1試合平均12.5本のアシストをマーク。スピードと3ポイントシュートで相手を打ち破る日本の「スモールボール」の司令塔として、日本のバスケ史上初となる世界大会の準優勝にチームを導いた。

 その町田の試合後のコメントを日本バスケットボール協会が掲載している。

 162センチの小さな司令塔は、「負けたのは悔しいですが、銀メダルを取れたことはうれしいです」とコメント。「アメリカ戦では相手にアジャストされてしまい、自分たちのバスケができていない部分もありました。でも、試合を通して、チームとしてこの大きな舞台を楽しむことはできたので、それはすごく良い体験になりました」と試合を振り返った。

「今まで女子バスケはメダルから遠いと言われていたと思います。金メダルを目標にしてきましたが、それを信じていた人はそれほど多くなかったと思います。今大会で銀メダルを取り、いろんな方に女子バスケの魅力や世界に通用したことなどが伝わったと思います。それが良い結果になりました」と大会を総括。

 10月には日本代表の全選手が所属するWJBLリーグが開幕。それぞれのチームに戻って繰り広げられる戦いに注目だ。

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