渡邊雄太が所属するジョージ・ワシントン大学は11月25日(現地時間24日)、オーリンズ・アリーナで行われたラスベガス・インビテーショナルでカンザス州立大学と対戦し、59-67で敗れた。
試合をとおして、渡邊は計38分の出場で7得点4リバウンド3アシストにとどまった。前日のゼイビア大学戦で40分間のフル出場を果たした渡邊は、中盤に一度ベンチに下がったが前半で約18分間プレー。しかし、この日は最初に放った3ポイントシュートを外すと、ショットクロックギリギリで放った次のショットも外してしてまう。 残り8分51秒に体勢を低くして相手ディフェンダーに臨み、中へ突っ込んでようやくジャンパーを決めたが、同5分に試みたダンクは相手にブロックされてしまった。結局前半はフィールドゴールを6本放って1本成功の2得点に加え、2リバウンド2アシスト。ジョージ・ワシントン大は、29-38とカンザス州立大にリードを許してしまった。
後半は開始から2分でフリースローを2本決め、その約1分後に左コーナーからジャンプシュートを決めて36-40と点差を縮めた。さらに残り15分27秒にはフリースロー2本のうちの1本を決めて、開始から約4分半で5得点を記録。しかし、この日は放ったシュートがリングに触っても嫌われてしまい、オープンで打ってもシュートが決まらない。
「入らなくてもとにかく積極性を忘れず、攻め続けとうと思っていた」という渡邊。その言葉どおり、気落ちすることなく打ち続けたのだが決まらず、後半の得点は最初の4分半の5得点で終わった。 渡邊は同6分7秒に決まるかに見えた3ポイントが外れたものの、その直後のポゼッションでアシストを決め、約1分前には10点をつけられていた点差を5点に縮めた。直後にカンザス州立大がタイムアウトを取ったのだが、他の選手がベンチへ向かう中、渡邊はコートに残って左手を高く上げ、何度もシュートのフォームを繰り返し、それからタイムアウトの輪へ向かった。
「普段決めているような中距離のシュートとか3ポイントとか、ワイドオープンとか、ことごとく(外れた)」と渡邊。「今日だけじゃなくて、今シーズン始まってからなんですけど、ずっと外れ続けているので、そこは少しストレスに感じる部分もあります」と本音を吐露した。ジョージ・ワシントン大はタイムアウト直後に2点差まで迫ったが、結局追いつくこともできないまま試合終了のブザーが鳴った。
14本のシュートを放って2本の成功に終わった渡邊は「今日はチームに迷惑をかけてしまった。自分が決められていたら、また展開が違ったと思いますし、それをしっかり決めるのが自分の今のチームの役割なので。今日の負けは自分のせいだと思っています」と自らを責めた。チームの敗戦に自らの責任を感じていたが、今季ここまで不調のシュートについても前向きに受け止めている。「それは自分の実力不足だと思っているので。もっと練習して、そういうシュートをもっと決められるようにしたいです」
渡邊のシュートが不調の中でも、ジョージ・ワシントン大は相手に食らいつき、あと一歩のところまで追い上げている。 シーズンはまだ始まったばかり。渡邊の調子向上とともにチーム力の向上は、十分に期待できる。