2017.11.30
計8チームが集結して戦うラスベガス・インビテーショナルが11月24日(現地時間23日)、ラスベガスのオーリンズ・アリーナで行われ、渡邊雄太が所属するジョージ・ワシントン大学がAP全米ランキング15位のゼイビア大学と対戦し、最終スコア64-83で敗れた。
渡邊は3日前のライダー大学戦に続いてこの日も休みなしの40分間出場し、計16得点(フィールドゴール13本中6本成功、フリースロー4本中4本成功)3リバウンドに加え、1アシスト1ブロック1スティール。ジョージ・ワシントン大は、後半残り11分17秒に48-62と14点差にされたものの、そこから同8分51秒までに渡邊の2本のフリースロー成功を含む8連続得点で6点差まで迫った。しかし、そこからゼイビア大のエース、トレボン・ブルーイットに26秒の間に4得点1スティールを許すなどで再び離され、以降反撃することができなかった。
渡邊は「6点差ぐらいまで詰めた時にチームの雰囲気も良くて、みんな『いけるぞ』みたいな感じになっていたんですけど、そのあと少し力の差を見せつけられたというか、やはりいいチームはああいう場面でもしっかり落ち着いて正確に1本1本決めてくるので、ディフェンスをやっててすごく嫌でしたし、簡単にゴール下とかで決められたり、ドライブで簡単に決めたり、正直最後の5、6分で実力の差を見せつけられた」と肩を落とした。
渡邊と同じく4年生のブリューイットはこの試合までの今季4試合で1試合平均24.3得点。試合中このブリューイットとマッチアップすることの多かった渡邊も「すごくシュートが上手で、大事なところで何本も決められて、ちょっと抑えきれなかったという感じがあります」と話した。 前半残り13分11秒には、そのブリューイットのレイアップをブロック。そして、その約20秒後にはスティールを奪って自チームの得点につなげた。前半はチームメートのジャイアー・ボルデンが3ポイント4本を成功させ12得点。そのために、「まずはあいつを打たせてという感じで(やっていた)」という渡邊は、チーム初得点となるジャンパーと、終盤に決めたレイアップ、そしてフリースロー2本成功の6得点で前半を終えた。
しかし、後半になるとギアを上げた。開始から20秒、ボードに当ててジャンパーを決めると、残り16分32秒にはフリースローライン付近から、同14分23秒には、勢いよく中に入り込むと見せかけ、途中で止まってジャンプシュートを決めて、ゼイビア大に離されまいと踏ん張った。 しかし、全米15位の壁は厚く、最終的には19点差をつけられてしまった。
試合後、ロッカールームの外で渡邊が記者の質問に答えていた時、前を通ったブリューイットが渡邊に握手を求めた。ブリューイットが去ったあと、「相手も自分を意識しているのかなと考えると、やりがいも出てきます」と渡邊。これからも相手の一番手に真っ向から立ち向かい“go-to guy”として攻守両面でチームを支えていく。
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