落着したトレード、現地メディアはキャブスが得た2018年のドラフト指名権を重要視

チームメートになったトーマス(左)とレブロン(右)[写真]=Getty Images

 8月23日(現地時間22日)に発表された、NBAのボストン・セルティックスとクリーブランド・キャバリアーズによる大型トレードが、アイザイア・トーマスの健康問題を経て、31日(同30日)に公式に成立。セルティックスがカイリー・アービングを獲得し、キャブスがトーマス、ジェイ・クロウダー、アンテ・ジジッチ、2018年のドラフト1巡目指名権、そして2020年のドラフト2巡目指名権を手にした。

 キャブスが得た2018年のドラフト1巡目指名権は、本来ブルックリン・ネッツが保有していた権利。2013年にポール・ピアース氏、ケビン・ガーネット氏を中心とした大型トレードが決行された際、ネッツからセルティックスへ譲渡された。

 現地メディア『USA TODAY』は同日、この指名権には「チームを作り直す力がある」と指摘。今シーズンのネッツは勝ち星に恵まれないことが予想されるため、2018年のドラフトで高順位の指名に結びつく可能性があり、マービン・バグリー3世(デューク大学)、マイケル・ポーター・ジュニア(ミズーリ大学)、ルカ・ドンチッチ(レアル・マドリード)など、逸材と評される若手の獲得につなげられるという。

 トーマスとともに、レブロン・ジェームズも契約満了を迎える来夏のキャブス。同メディアは、「オールスターのトーマス、2ウェイプレーヤー(攻守兼備の選手)のクロウダーを獲得したことで、キャブスは競争力を維持した。しかし、指名権はさらに、チームの将来にとって重要になるかもしれない」と記述した。

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