ダラス・マーベリックスのフランチャイズプレーヤー、ダーク・ノビツキーは、今季でマブス一筋20シーズン目をプレーしている。1チームで20シーズンをプレーすることは、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)と並ぶNBAの最多シーズン記録である。
ノビツキーはドイツ出身のビッグマンで、7フィート(213センチ)ながらアウトサイドシュート、3ポイントシュートも得意とし、片足でジャンプして放つワンフット・ジャンパーは、ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)をはじめ、多くのスコアラーがレパートリーに加えている。
さらにノビツキーは、1月8日(現地時間7日)終了時点でNBAの通算得点ランキング6位(3万757点)を誇る偉大なスコアラーなのである。
そして、ノビツキーに次ぐ得点を挙げているのが、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)だ。レブロンは同ランキングで7位(2万9,864点)となっており、今季中に史上7人目の3万得点達成ばかりか、ノビツキーを上回る可能性さえあるのだから恐ろしい。
NBAの取材でレブロンについて聞かれたノビツキーは「とても頑強で、パワフルな選手。特にファストブレイクはガード不可能だろう。まるで電車がこっちに向かってくるようなものさ」とコメント。そして「彼は何でもできるんだ。ポストプレーだってうまいし、ピック&ロールの使い手でもある。ベストパサーの1人でもあるんだから、すごいよね」とノビツキー。
2007年にレギュラーシーズンMVP、11年にはマブスをチーム史上初となるチャンピオンへと導き、ファイナルMVPも獲得したノビツキーは、外国籍出身選手としては史上最高の選手の1人と評していいだろう。一方のレブロンは、NBA史上最高の選手へとさらに評価を高める可能性を持つスーパースターだ。
すでに“レジェンド”と呼んでもいいほどの実績を持つ両選手。現役引退後のバスケットボール殿堂入りもほぼ確実だろう。今後も進化を続けるであろうレブロンだけでなく、39歳ながらシュート力健在のノビツキーにも注目してほしいところだ。