【NBA】ウルブズのジミー・バトラーがMVP候補に名乗りを上げる!

ウルブズ躍進の立て役者バトラー[写真]=Getty Images

 2017-18シーズンは約半分が過ぎ、シーズンMVPの候補選手が続々と挙がってきた。

 1月15日(現地時間14日)現在で最も受賞する可能性が高いのは、今季リーグベストの平均得点を挙げているジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)だろう。クリス・ポールというリーグを代表するポイントガードを得ながらも、さらに自身のプレーを引き上げ、リーグトップを争う位置にまでロケッツを押し上げた。

 イースタン・カンファレンスでは、昨夏クリーブランド・キャバリアーズからボストン・セルティックスへ移籍加入したカイリー・アービングがその筆頭候補か。個人成績は昨季と同等またはそれ以下ではあるものの、重要な場面で得点している点は評価できる。そして若手選手の模範となり、彼らのプレーレベルを引き上げており、セルティックスをリーグトップの成績を争うチームへと昇華させた最大の殊勲者である。

 レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)やデマー・デローザン(トロント・ラプターズ)など、チームがイースト上位の位置におり、個人成績もハイレベルな選手たちこそいるものの、ここまでの段階でイーストからMVPを選ぶとなれば、カイリーだろう。

 ではウエスタン・カンファレンスはどうか。ウエストトップに立つゴールデンステート・ウォリアーズの強さは際立つものの、ステフィン・カリーは右足首のねんざによって10試合以上を欠場しており、ケビン・デュラントも十分すぎる個人成績を残すものの、MVPを獲得した2013-14シーズン(平均32.0得点7.4リバウンド5.5アシスト)と比較するとインパクトに欠ける。ウエスト3位のサンアントニオ・スパーズは、大黒柱カワイ・レナードがケガに苦しんでおり、突出した成績を残す選手がおらず、MVP候補に挙がる選手がいない。

 そこで注目したいのが、ミネソタ・ティンバーウルブズのジミー・バトラーだ。昨夏シカゴ・ブルズからトレードで移籍したスイングマンは、03-04シーズンを最後に、プレーオフから遠ざかっているウルブズを、着実に勝てるチームへと導いている。

積極果敢なアタックだけでなく、アウトサイドからも得点できる多彩さで平均20得点以上を挙げるバトラー[写真]=Getty Images

 現在ウルブズで指揮を執るトム・シボドーは、バトラーにとってNBA入りから4シーズン、指導を受けた恩師である。その“恩師”シボドーは、バトラーについてチームレポーターにこう語っていた。

 「彼はすべてを変えてくれた。MVPレベルでプレーしているよ。このチームは過去12年間、負け越しの成績で終わっていた。チームのカルチャーを変えたことは、我々のチームにとって、きわめて重要なことだ」

 ウルブズは現在、強豪ぞろいのウエストで4位となる29勝16敗。バトラーはチームトップのプレータイム(平均36.8分)を記録し、平均21.4得点5.4リバウンド5.1アシスト2.0スティールと攻防両面でハイレベルな成績をマーク。RPM(リアル・プラス・マイナス/出場時における得失点差)ではリーグ3位となる5.49と、すばらしいデータもある。バトラーを超えるRPMを残すのは、1位のカリー(6.52)、2位のハーデン(6.51)しかいないことを考えると、MVPレースに入るのは当然と言ってもいいだろう。

 バトラー率いるウルブズは、1月1日(同12月31日)のインディアナ・ペイサーズ戦から1月11日(同10日)のオクラホマシティ・サンダー戦まで、7試合連続で100失点未満に抑えるなど、チームとしてのディフェンスも強化している。『NBA.com』の取材に対してバトラーは「今、俺たちはディフェンスに対してプライドを持っている。1対1のマッチアップでもね」と自信をのぞかせた。

 シューティングガードとスモールフォワードを兼任でき、攻防両面でリーグ有数のレベルを持つ“2-Way”プレーヤー、それがバトラーという男である。タフなディフェンス、ハッスルプレーもいとわないハードワーク、必要とあらばフリースローで得点をつなぎ、クラッチタイムではアグレッシブなスコアラーへと変貌し、チームを勝利へと導く。

 今後、ウルブズがウォリアーズやロケッツを成績で上回ることができるかは分からないが、シーズン終了時に60勝前後を挙げることができるならば、バトラーがMVPを獲得する可能性も十分あるのではないだろうか。

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