1月17日(現地時間16日)終了時点で、イースト5位(25勝19敗)にいるのがワシントン・ウィザーズだ。
このチームにはオールスター常連のジョン・ウォールというリーグ最高級のポイントガードと、オールスター級の実力者と評されるシューティングガード、ブラッドリー・ビールがいる。この2人は、その気になれば1試合30得点以上を挙げることができる得点力と爆発力を持つ、リーグ屈指のガードデュオである。
今季のウォールはここまで平均19.9得点9.3アシスト、ビールがキャリアハイの同23.7得点をマークしており、ウィザーズは直近10試合で6勝4敗と、決して悪くない。
ただし、ウィザーズの両巨頭は、第4クォーターになるとスランプに陥っている。現地メディア『HoopsHype』によると、今季同クォーターで4本以上のフィールドゴールを放っている選手を見てみた結果、フィールドゴール成功率でリーグワーストレベルだということがわかった。ウォールは35.7パーセント、ビールは33.2パーセントと苦しんでいることがわかる。
さらに、直近7試合に限定してみると、ビールは27投中成功わずか3本(成功率11.1パーセント)、3ポイントシュートは14投中0本と、まったくもってリングに嫌われてしまっている。
試合残り5分で5点差以内というクラッチタイムにおけるフィールドゴール成功率でも、ウォールが32.7パーセント、ビールは30.0パーセントと極度の不振に陥っていると言える。そのため、チームは勝ち越しこそしているものの、指揮官のスコット・ブルックスは少し厳しい言葉を発している。
「チームはジョン・ウォールとブラッドリー・ビールに(ショットの機会を)与えているから、彼らは決めなければならない。もし決まらないのであれば、エキストラパス(よりノーマークを作り、確実に得点につながるパス)をしなければならない。我々は良いショットを放っているが、より良いショットを放たなければならない」
今季のウィザーズは、ウォールとビールの不振もあり、クラッチタイムで相手チームよりも100ポゼッション(攻撃機会)あたり9.8得点も下回っている。
もっとも、ウォールとビールが復調できれば問題ないのだが、両選手のスランプが長引くのであれば、チームメートへのパスを意図的にでも増やすことが求められる。
1月18日(同17日)からアウェー5連戦が始まるため、何としてでもアジャストしていきたいところだ。