【NBA】オールスター出場選手紹介 TEAMステフィン②/デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)

リーグ屈指のクラッチ・シューターであるデイミアン・リラード[写真]=Getty Images

2月19日(現地時間18日)に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。

■TEAMステフィン選手紹介②
デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
ガード/190センチ/89キロ/キャリア6年目

<NBAにおける主な記録・功績>
新人王(2013年)
オールNBAセカンドチーム選出:1回(2016)
オールNBAサードチーム選出:1回(2014)
オールスター選出:3回(2014,15,18)

<2017-18シーズン 個人成績>
平均36.6分25.4得点4.7リバウンド6.5アシスト1.0スティール
※1月30日(現地時間29日)終了時点

ブレイザーズ史上最高の選手へと進化し続けるタフガイ
 1月30日(同29日)終了時点で、リラード率いるブレイザーズはウエスト7位(27勝22敗)、直近6試合で5勝と好調だ。今季もリラードはエースとしてチームに貢献しており、オールスターにふさわしいパフォーマンスを見せている。スピードやパワーを駆使しつつも、豊富なステップワークやフェイクで相手ディフェンダーをかわして鮮やかに決めるスコアリング能力はリーグ有数。試合終盤に同点または逆転となる勝負強いショットを決める“Dame Time(Lillard Time)”も健在だ。

シュートレンジが広く、クイックリリースで放たれる3ポイントは大きな武器。相手をかわすテクニックもお見事[写真]=Getty Images

 ところが、リーグどころかウエストでも上位になれない現状に、リラードは不安を抱いていた。昨季までの4季、連続してプレーオフに出場しているものの、1回戦敗退が2度、カンファレンス・セミファイナルには2度進んだものの、いずれも1勝しかできずに敗れ去っていた。そこで1月25日(同24日)、リラードはオーナーのポール・アレンとミーティングをした。「トレード志願か?」といった報道も出回ったが、リラードはきっぱりと否定。現地メディア『The Oregonian/OregonLive』に対して「どのようにしてチームを成長させていくかを話した」とリラードは語った。そして自身の目標として「ブレイザーズ史上ベストの選手になりたい。それが俺にとって究極のゴールの1つ。そしてチャンピオンシップを勝ち取ることがゴールだ」と続けた。リラードが持つタフさと熱さには光るものがある。今後も自身が持つ能力を最大限に発揮してほしいところだ。

<オールスターモーメント>
2回の出場ながら3ポイントやダンクでハイライトを演出
 2014年の初出場時は9得点、15年には11得点と、数字上ではあまり目立っていない。ただし、得意の3ポイントシュートは合計18本放ち、7本沈めている。また、15年にはゲーム中でも見せる豪快なダンクをたたき込むなど、インパクトを残していた。

<今年のオールスターにおける注目点>
自慢の長距離砲が爆発すれば、MVP獲得も十分可能?
 カリフォルニア州オークランド出身のリラードは、子どもの頃からゴールデンステート・ウォリアーズの大ファンだった。そんなリラードが、ステフィン・カリークレイ・トンプソンらとどのようなプレーを見せるか楽しみである。それに、ヒューストン・ロケッツのマイク・ダントーニHCが指揮するため、TEAMステフィンは3ポイントシュートを多投する可能性が高い。リラードが大当たりすれば、MVPに輝いても決しておかしくはない。

垂直跳び1メートル以上という跳躍力と、あふれんばかりのパワーから生まれるリラードのダンクもすばらしい[写真]=Getty Images

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