バスケットボールが大好き! 満島真之介さんが語るNBAの魅力

2月3日(土)WOWOWにて放送された、ゴールデンステート・ウォリアーズvsサクラメント・キングス(ウォリアーズが119-104で勝利)のゲームにゲストでお越しいただいた、俳優の満島真之介さん。幼少期から地元・沖縄県でバスケットボールとともに時間を過ごし、さらに今シーズンは、ニューヨークまで足を運んでNBAを観戦されるほど、バスケットボールを愛する一人である。今回はNBAやバスケットボールへの想い、そしていよいよ近づいてきたNBAオールスターゲームのみどころなど、たっぷりとお話をうかがいました。

素材提供=WOWOW

――ウォリアーズの勝負強さが見えたゲームでしたが、感想をお願いします。
満島 下位に沈んでいるチームと、トップに君臨しているチームの差がそれほどないという部分が見えたゲームで非常に面白かったです。自分自身は小さい頃からバスケとともに時間を過ごしてきました。両親が指導者だったこともあり、ゲームをコーチ目線で見てしまうんです。幼少期から高校卒業までずっと体育館にいたので、一番落ち着く場所です。その中で今日のゲームは一つのプレーの大切さや、タイムアウトのタイミング、そしてその日のチームのコンディションなど、様々な要素においてうまく行っていたのがウォリアーズだったと思います。その反面、力はあるけど、細かい部分で精彩に欠けていたのが、キングスだと感じました。勝敗はもちろん、それ以上にゲーム中に起こる細かいことで明暗が分かれてしまう試合でした。さらにウォリアーズは、スティーブ・カーヘッドコーチが4年間築き上げてきたチームの素晴らしさを感じたゲームでもありました。

――今回初めての出演でしたが、放送を終えていかがですか。
満島 非常に楽しかったです、また出演したいですね。現地まで長澤(壮太郎)さんと一緒に行けたら、とても面白そうですねえ。今回の出演がバスケとの関わりも含めて、何か道を開くきっかけになった気がしています。

――NBAでイチオシのチームや選手はいらっしゃいますか。
満島 すごくいい選手が増えてきて、常にいろいろな視点からNBAを見ていることもあって、一人を挙げるのは非常に難しいですね。ヨーロッパを中心に世界中の素晴らしいプレーヤーが集まってきている今日のNBA 。彼らは母国に帰るとその国のナンバーワンプレーヤー。そういう意味で地域や人種を超えたスポーツがバスケであり、NBAだと感じています。なかなかイチオシの選手を挙げるのが難しい。その中でもジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)には注目しています。彼はケガも抱えているけど、プレーオフに向けてチームをここからどうやって押し上げて、上に導いて行くのか注目しています。自分と同じ左利きですしね。逆に、アンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)は可哀想ですね。本人は素晴らしい活躍ですが、相棒のデマーカス・カズンズが大ケガで今シーズン絶望。チームの現状や状況をいろいろと考えていくと、一つのチームに偏りできないですね。

左手でシュートを放つハーデン [写真]=Getty Images

――そういう意味だと優勝候補を予想するのも難しいですね。
満島 そうですね。今シーズンは最後までどうなっていくのか全く予想がつかないですが、ウエスタン・カンファレンスの動向次第で決まるような気がしています。その中でウルブズは期待が持てる存在になっていくと思っています。若手の活躍が大きいですし、プレーオフに向けてすごいチームになるんじゃないかなと思います。さらに期限が迫っているトレードの状況だったり、肉体的にも精神的にもチーム状態の良さが、今後のシーズンのカギになってくると考えています。

――いよいよ近づいてきたオールスターゲームですが、どのような部分が楽しみですか。
満島 今シーズンのオールスターゲームはとても楽しみにしているんです。ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)とレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンになり、選手をドラフトして戦うスタイルになって、すでに見えているチームカラーの違いや選手同士の関係性など、興味深く感じる部分が多くて今から楽しみで仕方ありません。さらに今回のシステムが選手会長のクリス・ポール(ヒューストン・ロケッツ)が、ケガで昨シーズンのオールスターを自宅で観戦してきた時に発想された背景があると知ったこと。選手たち自身がオールスターゲームに求めることが、エンターテイメント性だけではなく、真剣勝負をしていくことが大切なんだという部分を見せようとしていること。いろいろな側面を知って、非常にうれしく感じました。今までのように得点がたくさん入るのは、誰が見ても楽しめると思いますが、シーズン中で本当は休んでもいい時期なのに、自分たちは何のためにコートでプレーしているのかを改めて考え直したのかなと思いますし、そういう部分がコート上に表現されるオールスターになると感じています。

――NBAの魅力は何でしょう。
満島 プレーの部分だけではなく、NBAの舞台に立っている選手一人ひとりがフランチャイズやファンとの関係性など様々な部分において、人生を生きることに対しての意識が高いように選手たちの言動を見て、感じています。プロフェッショナルは何なのかというのが詰まっているのがNBAであって、それを感じさせてもらっています。舞台は違うけれども同じエンターテイメントで生きる人間として、非常に様々なインスピレーションを受けています。

――いろいろとお話をおうかがいしましたが、本当にバスケットボールが大好きなんですね。
満島 小さい頃から染みついているので、自分の中でバスケは衣食住と同じくらいの存在です。普段もジーンズよりもスウェットの方が気持ちが楽なので、バスケが自分の体の中に根付いているのは間違いありません。日本でもBリーグが誕生して、バスケ自体が少しずつ注目を浴びていますが、NBAの中に存在しているプロフェッショナルという部分は非常に見習う部分が多いと感じています。それを学んで日本のバスケ界が前に進んで、よりプロスポーツして盛り上がってほしい。そして、2020年の東京オリンピックでNBAのスター選手たちと日本代表が同じコートに立っている姿をぜひ見たいですね。そういう意味でも今からたくさんの人にバスケを見てもらいたいですし、実際アリーナに足を運んでほしいなと思っています。わからないものを見るというのは非常に勇気が必要だと思っています。ルールとかそういう難しい部分を考えてしまうと足が遠のいてしまうので、気軽な気持ちで一度バスケを見てほしいです。バスケには音楽やファッションなど様々な要素が詰まっていて、様々なカルチャーと結びついていると思っています。体感すれば、必ず楽しめると思います。

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