前半は3ポイント攻勢が奏功したTEAMステフィン優勢で進む
2月19日(現地時間18日)、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるステープルズ・センターにて、「NBAオールスターゲーム2018」が行われた。
第67回目の祭典となった今回のオールスターは、従来のイースタン・カンファレンス×ウエスタン・カンファレンスという構図ではなく、各カンファレンスにおけるトップ得票を得た選手がキャプテンとなり、スターター枠、リザーブ枠からそれぞれ順にドラフトし、オリジナルチームとして対決する新たな試みとなった。
今年のキャプテンは、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)とステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)が選出され、前者はTEAMレブロン、後者はTEAMステフィンとして本戦に臨んだ。
アンソニー・デイビス(ニューオリンズ・ペリカンズ)とジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)によるジャンプボールで幕を開けたこのゲーム、互いに3ポイントシュートをミスすると、TEAMステフィンはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)からパスを受けたエンビードがバスケットカウントでダンクを決めて先取点を挙げた。エンビードが続けてジャンパーを決めると、TEAMレブロンはケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)からデイビスへとパスがとおり、ようやく初得点。そこからレブロンのバウンズパスをデイビスがアリウープでたたき込み、互いにスコアが動き出した。
第1クォーター残り約6分半、TEAMステフィンはクレイ・トンプソンとドレイモンド・グリーン(共にゴールデンステート・ウォリアーズ)やカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)らを投入。タウンズは3ポイントやフックショット、プットバックダンクなどを決める活躍で、11得点をマーク。第1クォーターは42-31でTEAMステフィンの11点リードで終える。
第2クォーター、アデトクンボが強烈なボースハンドダンクをお見舞い。豪快なブロックも飛び出したが、ゴールテンディングとなり、カリーらがベンチで「なんで?」といったリアクションを見せた。
そのプレーを機に、TEAMレブロンが一気に点差を詰める。レブロンがケンバ・ウォーカー(シャーロット・ホーネッツ)のパスをアリウープでリムにたたき込み、3ポイントを2本決めると、ウォーカーやデュラントの3ポイントが続き、51-52と1点差に詰め寄った。
だがTEAMステフィンは逆転を許さない。エンビードが遠い位置から鮮やかに3ポイントをヒットさせ、ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)のショットをブロック。その後レブロンがウェストルックのパスをリバースダンクのアリウープで決めるも、残り約3分にカリーがこの日初となるショットを3ポイントで決めて点差を9にまで広げていく。
するとゲームは3ポイント攻勢の展開へ。トンプソンが2本連続で決めれば、TEAMレブロンではポール・ジョージ(オクラホマシティ・サンダー)も2本決めるなど対抗。終盤にジョージが5連続得点を決めて食らい付き、前半は78-76とTEAMステフィンの2点リードで折り返した。
試合終盤に逆転したTEAMレブロンが勝利を飾る
後半、レブロンが華麗なダブルクラッチや見事なノールックパスでデイビスのダンクを演出、そしてデュラントらが加点するなど点差を詰めようとするも、エンビードの3ポイント、デローザンが流麗なレイアップで返すなどTEAMステフィンが奮闘。
第3クォーター残り約2分、TEAMレブロンはブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)の連続3ポイントで105-103と逆転に成功。するとアデトクンボのダンクをはさみ、カリーが魅せる。フェイクからユーロステップを駆使してフローターを決め、チームメートへアシストすると、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)のパスを受けて3ポイントを決めてリードを奪い返した。同クォーターは112-109とし、TEAMステフィンが3点リードで最終クォーターへ。
第4クォーター序盤、TEAMレブロンはウォーカーとアンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)、TEAMステフィンはデマー・デローザン(トロント・ラプターズ)が加点。デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)の得点も入り、TEAMステフィンが再びリードを広げる。
TEAMレブロンは、キャプテンのレブロンがカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)のアシストから得点を挙げ、ジョージの3ポイントが入るなど追撃。するとカイリーが華麗なボールハンドリングから中央突破でレイアップを決め、ウェストブルックの得点も決まった。ゲームは接戦となり、終盤へ突入。
残り約1分30秒、レブロンが値千金の3ポイントを成功し、144-144の同点となった。その後、TEAMレブロンが逆転のチャンスを得るもエンビードがインサイドで踏ん張り、デローザンのフリースローへとつなげた。デローザンが1本を決め、残り約40秒でTEAMステフィンが145-144と1点のリードを奪う。その直後のオフェンスで、ウェストブルック、カイリーとつないでレブロンがリング下からねじ込み、TEAMレブロンが逆転に成功、その直後のTEAMステフィンの得点を防ぐと、レブロンのロングパスを受けたウェストブルックが加点し勝負あり。最終スコア148-145でTEAMレブロンの勝利となった。
MVPにはゲームハイの29得点に加え、10リバウンド8アシストを挙げたレブロン(3度目)が選ばれた。
#LeBronJames talks after being presented with the #KiaAllStarMVP trophy!#NBAAllStar pic.twitter.com/vBE7tEQxqe
— NBA (@NBA) February 19, 2018
【試合結果】
TEAMレブロン 148-145 TEAMステフィン(@ステープルズ・センター)
LEBRON|31|45|33|39|=148
CURRY |42|36|34|33|=145