亡き父との約束、そして将来を見据えて学位取得を目指す
2月20日(現地時間19日)、ジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)が今夏、ケンタッキー大へ戻る予定であることを明かした。
Wizards' @JohnWall plans to return to UK this summer to work on completing his degree. "I promised my dad that." #JohnWall#BBN @KentuckyMBB https://t.co/7CqxGw7lv3
— ExCats (@ExCats) February 19, 2018
現地メディア『The Washington Post』によると、ウォールは経営学の学位を取得するため、ケンタッキー大へ戻るという。2009年に同大へ入学したウォールは、翌10年春にNBAへのアーリーエントリーを表明し、在学1年だったものの10年ドラフト1巡目全体1位でウィザーズに指名され、NBA入りしている。
「俺はそのことに焦点を当てている。父と約束したんだ」とウォール。
ウォールは8歳の頃に父を亡くしているのだが、カレッジで学位を取得することを父親と約束していたという。また、今年1月に、現地メディア『The Undefeated』に対して父への手紙を書いており、その中にこのようなことが書かれていた。
「私がここまで成長したことを、あなたはきっと誇りに思うでしょう。私は家族の中で初めてカレッジへ行きました。学位はまだ取得できていませんが、取得したいと考えています」
なお、ウォールはその手紙の中で、妹が家族の中で初めてカレッジを卒業した、と書いていた。
ウォールはNBA8シーズン目をプレーするポイントガード。これまでオールスター5度の選出を誇り、リーグ屈指の司令塔としての評価を得ている。まだ27歳のため、NBAキャリアはこれからも続いていくのだが、ウォールは引退後のプランも考えている。
「キャリアが終わった時、または現役を引退した時、俺たちはバスケットボールの代わりになる生き方を探し出さなきゃならない。それがジェネラルマネジャーや医者、ビジネスマンであろうと、自分たちがこれまでに身に付けてきたことを信じていくことが必要なんだ」。
今後バスケットボールにおいて、選手生命を脅かすほどの大ケガを負ってしまった場合、キャリアが一気に暗転してしまい、選手生命も縮んでしまう可能性があることは否定できない。
だからこそウォールは、父との約束を果たすため、そして自身の人生を長期的に見たうえで、カレッジで学位を取得しようとしたのだろう。
ウィザーズのリーダーとしてプレーするウォールと同様に、コート外のウォールにも、大きな声援を送りたい。