【NBA】イーストのプレーオフ出場枠を巡る激しい争い/プレーオフ特別企画①

イースト8位のバックス(右/写真はアデトクンボ)は、9位のピストンズ(左/写真はドラモンド)を振り切れるか?[写真]=Getty Images

4月15日(現地時間14日)から、計16チームによる今シーズンの王座を懸けた激闘、「NBAプレーオフ2018」が幕を開ける。そこでバスケットボールキングでは、プレーオフ出場チームやシリーズ勝敗予想に加え、これまでのプレーオフにおける名シーンや印象的なシリーズ、ゲームなども順次お届けしていく。

<プレーオフ特別企画①>
イーストのプレーオフ出場枠を巡る激しい争い

 4月3日(同2日)時点で、イースタン・カンファレンスでは今季のプレーオフ出場チームのうち、6チームが決まっている。ここでは、その6チームとともに、残り2つの出場枠を懸けた争いについても見ていこう。
※順位、成績は4月3日(同2日)終了時点

■イースタン・カンファレンス
<プレーオフ出場チーム>

1.トロント・ラプターズ(55勝21敗)
2.ボストン・セルティックス(53勝23敗)
3.クリーブランド・キャバリアーズ(47勝30敗)
4.フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(46勝30敗)
5.インディアナ・ペイサーズ(46勝31敗)
6.ワシントン・ウィザーズ(42勝35敗)

シクサーズが6年ぶりにプレーオフ返り咲き

 今年注目したいチームとして、シクサーズが挙げられる。今季は2011-12シーズン以降では初のプレーオフ出場を決めており、現在10連勝と調子を上げている。3位のキャブスとは0.5ゲーム差、5位のペイサーズとも0.5ゲーム差のため、順位が変わる可能性こそあるものの、4位以内に入ればファーストラウンドでホームコート・アドバンテージを手にすることができる。先日、脳震とうと左目の眼窩骨折により戦線離脱した大黒柱ジョエル・エンビードがプレーオフに復帰できれば、面白い存在となる。

10連勝の期間で、平均13.2得点10.1リバウンド11.8アシストと奮闘するベン・シモンズ[写真]=Getty Images

<プレーオフ出場枠争い>
7.マイアミ・ヒート(41勝36敗)
8.ミルウォーキー・バックス(41勝36敗)
9.デトロイト・ピストンズ(37勝40敗)

ヒートとバックスの逃げ切りが濃厚

 5試合を残した時点で、3チームが2つの枠を争うイースト。ヒートとバックスはここ10試合で5勝5敗なのに対し、ピストンズは7勝3敗と勝ち越している。残り5試合のうち、プレーオフ出場チームとの対戦は2回(シクサーズとラプターズ)のみだが、得点源のブレイク・グリフィンを欠いたまま、シーズンを戦うことが濃厚のため、視界良好とは言えない。

 一方、ヒートとバックスは、残り5試合のうち、2勝を挙げれば確実にプレーオフ出場が決まる。残り5試合のうち、プレーオフ出場圏内にいるチームとの試合数で見ていくと、両チームとも2試合を残している。今後、格下チーム相手に取りこぼしさえしなければ、ヒートとバックスがイースト最後の2つの出場枠に入り込むこととなる。

現地時間3/27のキャブス戦では、79失点に抑えて快勝したヒート[写真]=Getty Images

ピストンズがプレーオフ出場を果たすための条件とは?

 では、ピストンズがプレーオフ出場を果たすための条件は何なのか。単純計算で、ピストンズが残り5試合を無敗で終えて42勝、ヒートとバックスが5連敗となれば出場できるのだが、この線はほぼ不可能と言っていい。現実として、ピストンズは今後1敗でもすれば、プレーオフ出場は絶望的と言わざるをえない。

ピストンズ加入後、平均19.8得点を記録するグリフィン。この男が戦列復帰できるかは未定[写真]=Getty Images

 そんな中、バックスと勝率が並んだ場合のみ、ピストンズは繰り上げでプレーオフに出場することができる。というのも、両チームによる直接対決は2勝2敗、同じセントラル・ディビジョンのため、この場合はディビジョン内のチームとの試合における勝率が高い方がプレーオフに出場できる。ピストンズ(8勝7敗)はブルズとの1試合を残しているとはいえ、同ディビジョンに所属するチームとの対戦を残していないバックス(6勝10敗)を上回るためだ。

 レギュラーシーズンの正念場で、より多くの白星をつかむことができるのはどのチームなのか。最後まで決着が見えてこない白熱したバトルを期待したい。

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