最終日まで目が離せない! 激化するプレーオフのシード順争い

ウエスト最後の出場枠は、ナゲッツとウルブズによる最終日の直接対決の勝者に与えられることとなる[写真]=Getty Images

イーストで順位が決まっているのは3チームのみ

 4月10日(現地時間9日)終了時点で、NBAは全30チームが80または81試合を消化。レギュラーシーズンは残すところあと2日、11日(同10日)と12日(11日)のみとなった。15日(同14日)からチャンピオンシップを懸けた熱き戦い、プレーオフが幕を開けることとなる。

 イースタン・カンファレンスはプレーオフに出場する8チームがでそろい、ウエスタン・カンファレンスも7チームが決定。ウエスト8位の座は、46勝35敗で並ぶミネソタ・ティンバーウルブズとデンバー・ナゲッツによる、シーズン最終日に行われる直接対決の勝者がつかむ構図だ。

 ただ、残り2日間を残した時点で、イーストでシード順が決まっているのは3チームのみ、ウエストではたったの2チームと、最後までシード順を巡る争いが繰り広げられている。

 イーストでは、1位(トロント・ラプターズ)と2位(ボストン・セルティックス)、5位(インディアナ・ペイサーズ)が確定。3位と4位は、現在14連勝中のフィラデルフィア・セブンティシクサーズと、クリーブランド・キャバリアーズが争っている。また、6、7、8位の座を懸けて、ミルウォーキー・バックス、マイアミ・ヒート、ワシントン・ウィザーズが戦っている状況となっている。そのため、プレーオフの対戦カードは何一つ決まっていない。

大黒柱エンビードが途中離脱したシクサーズだが、新人シモンズ(写真)の活躍もあり、3月以降18勝3敗と絶好調[写真]=Getty Images

ウエストは6チームに順位変動の可能性あり

 ウエストはさらに複雑だ。1位のヒューストン・ロケッツと2位のゴールデンステート・ウォリアーズしかシード順が決まっていないのである。現時点で3位のポートランド・トレイルブレイザーズでさえ、他チームの戦績次第で5位へ転落する可能性があり、4位のジャズも、7位にまで落ちる可能性がある。そして、先日プレーオフ出場を決めたニューオリンズ・ペリカンズ、サンアントニオ・スパーズ、オクラホマシティ・サンダーも、残り1、2試合の結果次第で、4位から8位のいずれかにシード順が決まることとなる。

 そして最終日に、ウルブズとナゲッツによる直接対決でウエスト最後のプレーオフ出場チームが決まる。シーズン中の直接対決では、ウルブズが2勝1敗とリード。ジミー・バトラー出場時は2戦無敗のため、最終試合にバトラーが出場することが濃厚なウルブズが有利とも思える。2004年以来、ウルブズは10年以上もプレーオフから遠ざかっているだけに、今季は何としてでもプレーオフへ進みたいはず。

現地時間4/6のレイカーズ戦から復帰したバトラー。この男がウルブズをプレーオフへと導くことができるか?[写真]=Getty Images

 ナゲッツとしても昨季わずか1勝差でプレーオフ出場を逃した悔しさがあるため、ウルブズ戦がアウェーであろうと、必勝で臨んでくるに違いない。ナゲッツとしては、平均得点(18.2)、平均リバウンド(10.7)、平均アシスト(6.1)の主要3部門でチームトップを記録するニコラ・ヨキッチを筆頭に、オフェンスでウルウズを圧倒して勝利をつかみたいところだ。

シーズン最終戦のウルブズ戦で、ナゲッツが勝利するための最低条件は、ヨキッチが多方面で活躍することとなる[写真]=Getty Images

 レギュラーシーズン終了まであと2日。プレーオフ出場チームの順位変動と共に、ウエストの第8シード争いにも注目してほしい。

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