ファイナルで史上6人目となる50得点以上を挙げた“キング”
ゴールデンステート・ウォリアーズとのNBAファイナル初戦。クリーブランド・キャバリアーズの大黒柱、レブロン・ジェームズはフィールドゴール32投中19本、3ポイントシュートをそのうち7投中3本ねじ込み、フリースローを11投のうち10本決めたことで、プレーオフキャリアハイとなる51得点。
これまでのNBAファイナルで50得点以上を挙げた選手はわずか5選手しかおらず、レブロンは史上6人目となる快挙を達成。レブロンの51得点は、ファイナル史上歴代5位の高得点となった。
『ESPN Stats & Info』によると、プレーオフにおいて、レブロンが30得点以上を挙げたのはこれで109回目。歴代トップを誇るMJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)に並ぶこととなった。
さらに、51得点を挙げたことで、レブロンは今年のプレーオフで8度目の40得点以上を記録。これはプレーオフ単年における40得点以上を挙げた回数で、1965年のジェリー・ウェスト(元ロサンゼルス・レイカーズ)と並ぶ史上最多記録となっている。
ところが、レブロンのファイナル初戦の戦績は、これで1勝8敗。その1勝はマイアミ・ヒートの一員として臨んだダラス・マーベリックスとの11年ファイナルだった。もっとも、このシリーズでレブロン率いるヒートは負けており、過去3度の優勝はいずれもファイナル初戦で黒星を喫していたため、今年も決してチャンスがないわけではない。
それでも、ファイナルという頂上決戦で50得点以上挙げながら、試合に敗れてしまうという不名誉な記録を樹立。これは“勝利至上主義”のレブロンにとって、屈辱的な記録と言っていいだろう。
試合後の会見で、レブロンは「俺たちは前に進まなければならない。この試合はもう終わってしまった。俺たちには勝つチャンスがいくつもあったということ」と語り、中2日を置いて行われる第2戦へと切り替えていた。
歴代最高級の選手として評価を確立したレブロン。4年連続でファイナルを戦うウォリアーズに対し、第2戦ではどのような活躍を見せるのか。悔しい敗戦を機に、また一段ギアがあがりそうな“キング”のリベンジに期待したい。