2018.07.29
今年のプレーオフ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに1勝4敗で1回戦敗退となったマイアミ・ヒート。
プレーオフを終えてオフシーズンに突入したベテラン、ドウェイン・ウェイドが妻であるガブリエル・ユニオンと共に“インスタグラム ライブ(アカウント名は@dwyanewade)”で2008-09シーズンのシーズンMVPについてフォロワーに問いかけた。
ウェイドは今季までのキャリア15シーズンで、3度の優勝(06,12,13年)、ファイナルMVP(06年)をはじめ、オールNBAチームやオールディフェンシブチーム、オールスターにも複数回選出されているが、シーズンMVPは獲得したことがない。
これまでMVP得票数でトップ10に入ったのは7度。そのうち、最も高かったのが09年の3位だった。このシーズンのウェイドは平均30.2得点5.0リバウンド7.5アシスト2.2スティール1.3ブロック。平均得点はリーグトップでキャリアハイを残しており、平均スティールも自己ベスト、平均アシストと平均ブロックも自己最多に並ぶものだった。
しかしこの年のMVPに選出されたのは、クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズ。チームをリーグトップの66勝16敗に導き、自身も平均28.4得点7.6リバウンド7.2アシスト1.7スティール1.1ブロックと申し分ない成績を残し、1,172ポイントを獲得。
2位の得票数(698ポイント)を得たのは、ロサンゼルス・レイカーズをウエスタン・カンファレンス首位となる65勝17敗へと導いたコービー・ブライアント(元レイカーズ)。コービーはこのシーズン、平均26.8得点5.2リバウンド4.9アシスト1.5スティールをマークしていた。
個人成績だけを見れば、3位の680ポイントに終わったウェイドはレブロンとコービーに十分匹敵するものの、チーム成績に大きな差があった。ウェイド率いるヒートはイースト5位の43勝39敗。チーム成績も重要視されるMVP投票では、やはりチーム成績の面で上位2選手に大きく劣っていたことが、結果に反映されたと言っていい。
ウェイドとしては、シーズンをとおして自己最高級のパフォーマンスを見せていただけに、今でもそのショックを乗り越えることがなかなかできないという。
ここ数年のMVP受賞者の中でも、リーグトップレベルのチーム成績を残していない選手でシーズンMVPを獲得したのは昨季のラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)のみ。そう考えると仕方ない部分もあるのだが、チームとしての戦力は選手がコントロールできることではないため、「俺が選ばれるべきだった」とウェイドがMVP落選を悔やむ理由は分からなくもない。
とはいえ、ウェイドのような世界的に有名なNBA選手が自身のSNSを通じてフォロワーにこういったテーマで投げかけることは、バスケットボールファン、とりわけ世界中にいるNBAファンにはたまらない贈り物と言っていいだろう。
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