2018.05.04
4月25日(現地時間24日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(3勝)とマイアミ・ヒート(1勝)のシリーズ第5戦が、シクサーズのホーム、ウェルズ・ファーゴ・センターで行われた。
序盤、シクサーズはJJ・レディックの3ポイントシュートで先取点を挙げると、ジョエル・エンビードの3ポイントプレー、ベン・シモンズのフリースローなどでリードを奪う。
するとヒートはゴラン・ドラギッチとタイラー・ジョンソンの活躍でシクサーズに食らい付いていく。残り4分49秒、ケリー・オリニクの3ポインターが決まり、ヒートが逆転(15-13)。その後はシーソーゲームの展開となり、23-21とシクサーズ2点リードで第1クォーターを終える。
第2クォーター。シクサーズ優勢で進む中、徐々にヒートが追い上げ、残り6分10秒にドウェイン・ウェイドのフリースローで35-34と逆転に成功。するとドラギッチやジャスティス・ウィンズロウのショットでヒートがリードしていく。
しかし、シクサーズはアーサン・イリヤソバやエンビードらのショットで同点に持ち込むと、両チームが互いに点を取り合う展開となり、46-46のタイスコアでハーフタイムを迎えた。
後半開始早々、ヒートはT.ジョンソンのショットで2点リードするも、シクサーズが一挙11連続得点を挙げてヒートを突き放しにかかる。レディックやダリオ・シャリッチ、ロバート・コビントンらの活躍で8点差をつけると、シクサーズはさらにリードを広げていく。残り2分41秒にはレディックのフリースローで17点差(76-59)をつけるなど優位に進め、80-66の14点リードで最終クォーターへ。
負けたら後がないヒートは第4クォーター、ウェイドの活躍で序盤に13点差まで縮めていく。その後レディックとエンビードに得点を許すも、T.ジョンソンやドラギッチ、ウェイドが踏ん張り、残り5分58秒で8点差(79-87)まで追い上げる。
しかし、シクサーズはマルコ・ベリネリやシモンズ、レディックが加点。ヒートが8点差に近づくたびにショットを決めてリードを保ったシクサーズが、最終スコア104-91で勝利。前回のプレーオフ出場時(2012年)と同様、カンファレンス・セミファイナル進出を決めた。
この試合、シクサーズでは5本の3ポイントシュートを決めたレディックがゲームハイとなる27得点をマーク。フリースローを10本すべて決めるなど勝利に大きく貢献した。エンビードは19得点12リバウンド、シモンズが14得点10リバウンド6アシスト、コビントンが10得点。ベンチからはベリネリが11得点、イリヤソバが10リバウンド4アシスト2スティールをマーク。
ヒートはT.ジョンソンが16得点、ドラギッチが15得点5アシスト。ベンチスタートのオリニクがチームトップの18得点8リバウンド6アシスト3スティール、ウィンズロウが12得点7リバウンド、ウェイドが11得点5リバウンド5アシストを奪ったものの、1回戦敗退となった。
シリーズ第3戦から復帰し、3試合で18.7得点10.3リバウンド3.0ブロックを残したエンビードは「この場にいることができて、感謝している。このチームはスペシャルなチームだと思っている。お互い一緒にプレーすることが大好きなんだ」と試合後の会見で喜びを語った。
1回戦敗退となったヒートのエリック・スポールストラHCは「彼ら(シクサーズ)は明らかにこのシリーズを突破するに十分値するチーム。彼らは正しいやり方でプレーしてきた」とシクサーズの戦いぶりを称賛。
一方、来季の去就を決めかねているウェイドは、引退するかどうかに関する質問については「これから考える」と交わし、シクサーズのエンビードとシモンズを「NBAの未来だ」と絶賛。特にシモンズについては「サマーリーグで初めて見た時から彼は特別な選手だった。今後も成長を続けていってほしいね。選手として、彼の伸びしろには限界がない」と最大級の賛辞を送っていた。
シクサーズがカンファレンス・セミファイナルで戦うのは、ボストン・セルティックスとミルウォーキー・バックスの勝者となる。エンビードとシモンズという若きコアとベテランが絶妙にブレンドされたこのチームが、どこまで勝ち上がることができるのかに注目したい。
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