2018.05.11
5月4日(現地時間3日)、ボストン・セルティックス(1勝)とフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(0勝)によるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦が、セルティックスのホーム、TDガーデンで行われた。
BEST OF the @celtics run that fueled their 22-point comeback win in Game 2 at home! #CUsRise #NBAPlayoffs pic.twitter.com/IbXTK2QjLT
— NBA (@NBA) May 4, 2018
ミルウォーキー・バックスとのシリーズ最終戦でハムストリングを痛めたジェイレン・ブラウンが戦列復帰し、セルティックスは虎視眈々とシリーズ2連勝を飾ることに狙いを定めて臨んだ第2戦。
スタートダッシュを見せたのはアウェーのシクサーズだった。試合序盤からベテランシューターのJJ・レディックが2本の3ポインターを含む8連続得点をもたらす。
セルティックスはマーカス・スマートやジェイソン・テイタムが加点。第1クォーター残り7分14秒に登場したブラウンがダンクを決めるなど、途中1点差まで追い上げる。するとシクサーズはジョエル・エンビードやダリオ・シャリッチ、マルコ・ベリネリがショットを決めて流れを渡さず、31-22でこのクォーターを終える。
第2クォーターに入ってもシクサーズはセルティックスに流れを渡すことなく加点。TJ・マッコネルやロバート・コビントン、エンビードのショットでリードを拡大。残り6分41秒、コビントンの3ポインターでシクサーズはセルティックスに22点差(48-26)をつけた。
だが、そこからセルティックスの猛攻撃が始まった。スマートやグレッグ・モンロー、テリー・ロジアーらが着実にショットを決めていき、前半終了時には5点差(51-56)まで追い上げることに成功。
第3クォーター残り8分52秒。ロジアーがフリースローを2投とも成功させて、セルティックスは同点(58-58)に追いついた。その後、シクサーズはレディックの長距離砲で3点差をつけるも、テイタムがお返しとばかりに3ポインターで応戦し、僅差の攻防へ。
そこで抜け出したのがホームのセルティックスだった。このクォーター残り5分37秒からスマートとマーカス・モリスのジャンパー、ブラウンの3ポインター、そしてアル・ホーフォードのショットで8点差(74-66)をつける。今度はシクサーズがエンビードの3ポイントプレーなどで点差を縮めていき、75-79の4点ビハインドで最終クォーターへ。
すると、第4クォーター序盤にマッコネルが4連続得点を挙げ、シクサーズがセルティックスに追いついた(79-79)。そこから、ゲームは両チームがリードを奪い合うシーソーゲームに。
残り5分48秒、アーサン・イリヤソバのレイアップでシクサーズが5点リード(93-88)を手にするも、ロジアーの3ポインターとホーフォードのフリースロー2本でセルティックスがすぐさま同点とする。
そして残り3分を切った場面から、セルティックスはロジアーとテイタムのショットとスマートのフリースローが1本決まり、残り1分57秒で7点(104-97)をリード。この後、シクサーズは3点差までしか近づくことができず、最終スコア108-103でセルティックスが競り勝った。
セルティックスでは、テイタムがチームトップの21得点、ロジアーが20得点7リバウンド9アシスト、スマートが19得点5リバウンド2スティール、ホーフォードが13得点12リバウンド5アシスト。ベンチからはブラウンが13得点4リバウンド、モリスが11得点6リバウンド3アシストをマーク。
この日も3ポイントシュートが効果的に決まったセルティックス。初戦の48.6パーセントほどではなかったものの、41.7パーセントの高確率をマーク。スマートとロジアーがそれぞれ4本決めるなど、36投中15本を決めた。
シクサーズでは、レディックが5本の長距離砲を決めるなど23得点、4本の3ポイントシュートを沈めたコビントンが22得点に9リバウンド2スティール2ブロック、エンビードが20得点14リバウンド5アシスト、シャリッチが14得点9リバウンドを記録。
ベンチからはベリネリが11得点、マッコネルが8得点5アシストと活躍したものの、ベン・シモンズが絶不調。この日は約31分プレーして、キャリアワーストとなる1得点に5リバウンド7アシストと5ターンオーバーと、チームに貢献できず。
試合後の会見で「メンタル的な問題だ。いろいろと考えすぎてしまっただけ。ダメなゲームをしてしまうかもしれないと思っていたやさきに起こってしまった。明らかにタイミングが悪かった」とシモンズ。セルティックスの前に、シクサーズは2戦続けて“Aゲーム”と呼べるパフォーマンスを見せることができなかった。
前半に22点差をつけられながら勝利したセルティックスは、ホームで最大限の結果(2勝)を残した。「コーチ(ブラッド・スティーブンズHC)が言ったんだ。『よりタフなチームが、この試合に勝つことになる』ってね。彼ら(シクサーズ)は間違いなく僕らに先制パンチを食らわせてきた。だから僕らは1つにまとまって立ち直らなければならなかったのさ」とロジアー。
「僕らが一度走り出したら、振り返ることなんてないのさ」とロジアーが語ったように、セルティックスは途中、50-20とシクサーズを圧倒。「まるで映画のようだ。今日の試合のような逆転劇は、映画で起こるようなものなんじゃないかな」と、スマートは会心の勝利を喜んだ。
セルティックス2勝で迎えるシリーズ第3戦は、シクサーズのホーム、ウェルズ・ファーゴ・センターで6日(同5日)に行われることとなる。シクサーズは勢いに乗るセルティックスをホームでねじ伏せることができるのか、注目していきたい。
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