2018.05.13
5月6日(現地時間5日)、ボストン・セルティックス(2勝)とフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(0勝)によるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦が、シクサーズのホーム、ウェルズ・ファーゴ・センターで行われた。
👀 the TOP PLAYS down the stretch of @celtics & @sixers OT thriller in Game 3! #NBAPlayoffs pic.twitter.com/UGIrhYIjpW
— NBA (@NBA) May 6, 2018
ゲーム序盤。ジョエル・エンビードのジャンパーで先制したシクサーズは、第2戦で1得点に終わったベン・シモンズのレイアップも決まり、好スタートを切る。
対するセルティックスは、マーカス・スマートの3ポインターが決まると、ジェイソン・テイタムがダンクに3ポインター、ジャンパーを沈めて7連続得点。さらにマーカス・モリスのプルアップ・ジャンパーが決まり、12-6でリードする。
シクサーズが得点を挙げる中、セルティックスは何とかリードを保つも、第1クォーター残り42.6秒でマルコ・ベリネリの3ポインターでシクサーズが同点に追いつき、1点リード(20-19)でこのクォーターを終える。
第2クォーター。セルティックスはモリスの3ポインターとスマートのショットでリードを奪うと、アーロン・ベインズやテイタム、テリー・ロジアーらのショットでリードを広げ、残り6分34秒に35-25と10点差をつけた。
今度はシクサーズがアーサン・イリヤソバの3ポイントシュート2本、ダリオ・シャリッチやJJ・レディックのショットなどで追い上げ、残り2分41秒にエンビードが3ポイントプレーを決めて45-43と逆転。シモンズとベリネリが加点し、シクサーズが7点をリードするも、ロジアーとジェイレン・ブラウンが踏ん張り、51-48と、ホームのシクサーズが3点をリードして試合を折り返す。
第3クォーター。両チームはリードを奪い合う展開となり、5点差以内の攻防を繰り広げる。そこで激しいディフェンスを見せたのがシクサーズ。残り3分29秒からセルティックスに1点も許さないディフェンスで、68-69と、シクサーズの1点ビハインドでこのクォーターを終えた。
レディックのジャンパーですぐさま逆転したシクサーズは、第4クォーター序盤からエンビード中心に加点してリードを広げようとするも、セルティックスはテイタムやモリスのショットで同点にすると、ゲームはきっ抗した展開に。
2点差以内という接戦の中、セルティックスは残り24.0秒からブラウンが4連続得点を挙げてシクサーズを追い詰める。しかし、ベリネリがブザービーターで値千金のジャンパーを沈め、同点に持ち込んでみせた。
延長序盤。ホームのシクサーズは5点のリードを奪ったものの、セルティックスはアル・ホーフォードとテイタムが躍動。特にホーフォードは延長だけで7得点を挙げる活躍を見せた。残り8.4秒、セルティックス1点ビハインドでスローインという状況で、ホーフォードはモリスのパスからほぼノーマークの状況を作って貴重な逆転ショットを沈め、直後のディフェンスではシモンズのインバウンドパスをスティールするなど、攻防両面で大きな働き。最終スコア101-98でアウェーのセルティックスが勝ち抜き、シリーズ3連勝でカンファレンス・ファイナル進出まであと1勝とした。
セルティックスでは、テイタムが24得点5リバウンド4アシスト、ロジアーが18得点7リバウンド、ホーフォードが13得点6リバウンド3ブロック。ベンチスタートのブラウンが16得点9リバウンド2ブロック、モリスが9得点7リバウンド3アシストをマーク。
シクサーズはエンビードが22得点19リバウンド、レディックが18得点、シモンズが16得点8リバウンド8アシスト、シャリッチが11得点3スティール。ベンチからはベテランのイリヤソバが14得点7リバウンド、ベリネリが12得点を挙げるも、シリーズ3連敗で早くも窮地に追い込まれた。
試合後の会見で、シモンズは「アル(・ホーフォード)から『僕がやっているように、ただプレーすればいいのさ』と言われた。僕はどのようにプレーすべきか知ってる。そのことについて考えすぎてはいけない。ただコートに出て、やるべきことをするだけ」と語ったが、シクサーズを勝利へと導くには至っていない。
「僕のゴールというのは、毎試合30得点挙げることじゃない。コートに出たらチームを指揮し、僕らができる限りのベストを尽くすこと」と語ったが、マイアミ・ヒートとのシリーズよりも、プレーが制限されているかのように見える。
一方、自らの活躍で勝利をつかんだホーフォードは、「今日のような瞬間は、バスケットボールプレーヤーとしてなりたいと思う理想像の1つ」とコメント。第4クォーター終了と同時に決めたベリネリのショットが3ポインターと勘違いし、会場ではシクサーズ勝利を祝うように紙吹雪が舞ったものの、「僕はすぐにでもプレーしたかった。(会場で)紙吹雪が舞おうが、僕はまったく気にしない」と、頼もしい言葉で試合を終えた。
シクサーズはここまでシリーズ3連敗と、もう後がなくなった。セルティックスのディフェンスの前に「良いゲーム」ができておらず、フラストレーションがたまっているのだろう。ただ、プレーオフを勝ち進むチームというのは、自分たちの思うようなゲームができなくとも、“勝つための試合”をして白星を手にしてきた。8日(同7日)に行われるホームの第4戦は、シクサーズにとって負けられないゲームとなる。はたして、シクサーズはどのような打開策を見出して臨むのか。
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