NCAAで得点とアシストの2冠を獲得したヤング「僕にはとてつもない自信がある」

ドラフト直後にマブスからホークスへと移籍したヤング[写真]=Getty Images

NBAでも得点とアシストの2冠達成を狙う自信家

 6月22日(現地時間21日)にバークレイズ・センター(ブルックリン)で行われた「NBAドラフト2018」で、ダラス・マーベリックスから1巡目全体5位で指名されたトレイ・ヤング。ドラフト指名直後、アトランタ・ホークスが3位指名したルカ・ドンチッチとの交換で、ヤングはマブスが持つ2019年のドラフト1巡目指名権(条件付き)と共にホークスへとトレードされた。

 188センチ81キロのヤングは、「バスケットボール選手には見えなかった。モデルだと思っていた」とコンディショニング・コーチのトレベール・ゲインズが明かしたように、細身で、屈強な肉体を持つ選手たちがあふれかえるNBAで成功するためにはビルドアップがマストに思うだろう。

オクラホマ大で自慢のシュート力を存分に発揮し、ヤングはNCAA得点王に輝いた[写真]=Getty Images

 確かに、ヤングがNBAで活躍することは「正直に言えば、すごくタフだ」と本人も語ったようにそう簡単ではない。ドラフト後のインタビューで、ヤングはこう語っていた。

 「カレッジでは(僕に対する)ディフェンスが変わった。僕をスロウダウンさせたし、試合序盤から僕に対してトラップを仕掛けたり、パスを出したらフェイスガードしてきた。NBAでは同じことが起こるかは分からない。ディフェンスは1人か2人だけに集中するわけにはいかないから。もしかするとダブルチームされることもないかもしれない」。

 だが、今季のNCAAで得点(平均27.4得点)とアシスト(平均8.7本)の2冠を達成したヤングには、確固たる自信がある。

 「僕は自分自身にとてつもない自信を持っている。今後僕がどのような選手になるかはわからないけど、これまでに誰もやったことがないようなことをしたい。NBAのルーキーとして、誰も達成したことがないようなことをね」とヤングは言う。

 ホークスはヤングを獲得したことで、チームのエースであり、今季平均19.4得点6.2アシストをマークしたデニス・シュルーダーをトレード候補としており、ヤングにチームの将来を託す方向へ切り替えたと伝えられている。

 ヤングは細身の体系に加え、広いシュートレンジにクイックリリース、華やかなパスも繰り出すことができることから、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)と比較されることが多い。

 ルーキーシーズンからエースという役割を与えられることが濃厚なため、来季ヤングは開幕から得点にアシストに大暴れを見せるかもしれない。

 「僕は得点とアシストでNBAをリードしたい」とヤングは意気込んだ。

 ちなみにNBA史上、得点とアシストの2冠を達成したのは1972-73シーズンのネイト“タイニー”アーチボルド(元シンシナティ・ロイヤルズほか)のみ。ルーキーで達成すれば、前代未聞のパフォーマンスとなる。

72-73シーズン、アーチボルドは平均34.0得点11.4アシストで史上唯一の2冠を達成[写真]=Getty Images

 はたしてNBAという世界最高の舞台で、ヤングがどれくらいのインパクトを与えることができるのか。ホークスの主軸としてデビューするヤングのプレーに注目したい。

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