ジョーダン獲得により、過去2季の弱点だった部分を最高の形で埋めたマブス
今年のドラフトで、ダラス・マーベリックスはアトランタ・ホークスとのトレードでルカ・ドンチッチとの交渉権を獲得。フリーエージェント(FA)市場では念願のビッグマン、ディアンドレ・ジョーダンを獲得した。
2016年を最後に、プレーオフから遠ざかっているマブスにとって、今夏は十分合格点を与えることができる戦力補強ができていると言っていいだろう。
そんな中、ここ2シーズン、チームトップの平均得点を挙げているハリソン・バーンズが新戦力獲得について口を開いた。
『Mavs.com』のドウェイン・プライス記者からジョーダン加入について聞かれたバーンズは、「最高さ。DJ(ジョーダンの愛称)は僕らが必要としていた(ペイント)エリアで多くのものをもたらしてくれると思う」とコメント。
マブスはここ2シーズン、リバウンドやブロックといったペイントエリアで相手チームに脅威を与える点で弱点を抱えていた。211センチ120キロのジョーダンは、センターとして十二分なサイズを誇っており、リバウンドでは5シーズン連続で平均13.6本以上、オフェンシブ・リバウンドでも平均3.5本以上を奪っている。ブロックもキャリア10シーズンで平均1.7本という実績を残しており、ディフェンスとペイントエリアにおいて、攻防両面でマブスの戦力アップに貢献することだろう。
新人ドンチッチ加入でより魅力的なラインナップ形成に成功
また、7月10日(現地時間9日)にマブスと正式にサインしたドンチッチについても、バーンズは大きな期待を寄せている。
「僕らはもちろんエキサイトしている。僕は彼のプレーメイク能力があれば、このリーグでも大きな存在になっていくことができると思ってる。そしてすぐにでも僕らにインパクトを与えることができるんじゃないかな」。
ドンチッチの所属先であるレアル・マドリード(スペイン)と契約のバイアウトが合意に達したことで、ドンチッチはマブスの一員として正式にNBA入りすることとなった。201センチのドンチッチは、ポイントガードをこなすこともできるほどの能力を持ち、得点面でも期待がかかる。
したがって、今季のマブスはジョーダンというリーグ有数のディフェンシブ・ビッグマンがペイント内に君臨し、デニス・スミスJr.やバーンズ、ドンチッチが相手ディフェンダーを次々に突破していくという、とても楽しみなラインナップを形成することが可能となった。
キャリア21シーズン目を迎えるダーク・ノビツキーとの再契約こそ済ませていないが、今季もマブスでプレーすることが濃厚だ。ノビツキーが現役でプレーできる期間は、残り少なくなっている。マブスはその間にプレーオフへと返り咲くことができるのか。今後の動向に注目していきたい。