制限なしFAのアイザイア・トーマスがデンバー・ナゲッツとの1年契約に合意へ

今季はナゲッツでプレーすることとなったトーマス[写真]=Getty Images

今季はベンチから得点とプレーメイクでナゲッツをけん引するのが役目

 7月13日(現地時間12日)、リーグの情報筋が『ESPN』に伝えたところによると、今夏制限なしフリーエージェント(FA)だったアイザイア・トーマスがデンバー・ナゲッツとの契約に合意したという。

 『ESPN』によると、トーマスの契約は1年約200万ドルという、ベテラン最低保障年俸になるようだ。

 リーグの情報筋によると、最近トーマスは、サマーリーグが行われているラスベガスでナゲッツのバスケットボール運営部門代表のティム・コネリーとマイク・マローンHCと会話を続けており、ナゲッツ入りした場合におけるトーマス自身の役割についてもテキストをとおして話し合っていたという。

 トーマス加入は、ナゲッツにとってローリスク、ハイリターンなものになるはずだ。2シーズン連続でウエスタン・カンファレンス9位、しかもプレーオフ最後のスポットとわずか1勝差だったナゲッツは、今季是が非でもプレーオフに進出したいはず。そこでトーマスには、ベンチスタートで得点とプレーメイクでチームをけん引することが求められる。

トーマス(右)は今季、ヨキッチ(中央)やマレー(左)らスターターが休んでいる間に活躍することが期待されている[写真]=Getty Images

 一昨季、トーマスはボストン・セルティックスの大黒柱として平均28.9得点(リーグ3位)に加えて5.9アシストをマークしていたのだが、股関節の負傷が長引いたこともあり、昨季はクリーブランド・キャバリアーズとロサンゼルス・レイカーズでプレー。平均15.2得点4.8アシストにとどまっていた。

 オフシーズンに突入後、股関節の手術に成功したトーマスは、「体調は万全」と自身のSNSで話していた。オーランド・マジック入りもウワサされていたが、かつてのHCが指揮するナゲッツ入りとなった。実はマローンHCとトーマスは、サクラメント・キングスで共に過ごしており、自身に対する評価を取り戻したいトーマスにとって、ナゲッツは悪くない環境と言っていいだろう。

 トーマスは明るいキャラクターの持ち主で、ムードメーカーとしてもナゲッツに好影響をもたらすことができそうだ。先日は「FIFA WORLD CUP RUSSIA 2018」で決勝に進出したフランス代表のフォワード、キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)と似ていることをきっかけに、自身のインスタグラムで「俺たちって本当に似ているかい?」とそっくりなジャージー姿で投稿し、大きな話題を集めた。

 ナゲッツには比較的若い選手が多いことから、場の雰囲気を明るくするトーマスはスムーズにフィットすることができそうだ。

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