2018.10.23
4月12日(現地時間11日)に行われたレギュラーシーズン最終戦。46勝35敗で並んでいたミネソタ・ティンバーウルブズとデンバー・ナゲッツは、プレーオフ最終スポットとなるウエスタン・カンファレンス8位の座を懸けて直接対決した。
試合は延長までもつれる激戦となる中、最後はホームのウルブズが制し、プレーオフ出場を決めた。敗れたナゲッツは、これで2年連続のウエスト9位。8位とのゲーム差は2年連続でわずか1.0と、悔しい思いをした。
この試合、ナゲッツではセンターのニコラ・ヨキッチが第3クォーターに挙げた17得点を含むゲームハイの35得点に10リバウンド、ウィル・バートンが24得点8リバウンド5アシスト、ジャマール・マレーが20得点6リバウンド6アシストを挙げるも、ウルブズに一歩及ばず。
ここ4シーズン、着実に白星を増やしていったナゲッツは、今季46勝36敗を残し、プレーオフ進出レベルのチームへと飛躍。大黒柱ヨキッチを中心に、マレーやバートン、ギャリー・ハリス、ウィルソン・チャンドラー、ベテランのポール・ミルサップなど好選手をそろえて戦力増強に成功している。
今年のドラフトでは、潜在能力の高さでトップレベルにあるマイケル・ポーターJr.を指名し、来季がとても楽しみなチームになったと言っていいだろう。
そのナゲッツは今夏、重要な局面を迎えている。プレーヤーオプションでチャンドラーが残留し、制限なしフリーエージェント(FA)となったバートンとの再契約を目指しているのだが、ヨキッチとの高額契約も狙っている。
今年のドラフト終了後、ナゲッツのバスケットボール運営部門代表を務めるティム・コネリーは、来季が約160万ドルのチームオプションとなっているヨキッチの契約を破棄し、MAX契約をするつもりだと明かした。
「ニコラには長い間、ここにいてほしい。彼がここにいてくれるように、できる限り、どんなことでもする。我々は彼と彼の兄弟と話すことになるつもりだ。彼がデンバーに長くいることになれば、ここで家を買うことになるだろう」。
現地メディアによると、ヨキッチは近々家を買うだろうと報じられており、コネリーはヨキッチと話をし、新たにMAX契約を結ぶことを望んでいるという。
セルビア出身のヨキッチは208センチ113キロのセンターで、23歳ながらリーグ有数の万能型ビッグマンとして台頭。得点とリバウンド、アシストを毎シーズン上昇させており、3シーズン目の今季は平均18.5得点10.7リバウンド6.1アシストを記録。トリプルダブルでリーグ4位となる10回を記録するなど、今季はナゲッツのけん引役として大活躍した。
ところが、ヨキッチの今季年俸はたったの約147万ドル。チームオプションながら来季の年俸も約160万ドルと、信じられないほどの破格である。まだ23歳という若さとチームへの貢献度を考えれば、1,500万ドル以上の高額年俸を与える価値は十二分にあるはずだ。
来季、ナゲッツはミルサップを筆頭に1,000万ドル以上の契約を結んでいる選手が4人いるものの、このチームの最重要選手がヨキッチであることは疑いようのない事実。今夏、サラリー削減すべく高額年俸の選手をトレードすることができなかったとしても、ヨキッチは高額契約を受け取るべきだろう。
2013年以降、プレーオフから遠ざかっているナゲッツが、今オフにどのような決断を下して戦力を整えていくのか。今後も注目していきたい。
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