新たなコーチ陣とのミーティングを機にスキルアップに取り組む
今夏、デトロイト・ピストンズはスタン・バン・ガンディ前HCを解任し、新たにドウェイン・ケイシーを新指揮官に招へい。2016年を最後に遠ざかっていたプレーオフ返り咲きに向けて始動している。
チームの主軸はオールスターセンターのアンドレ・ドラモンドと、万能型パワーフォワードのブレイク・グリフィン。前者はキャリア6年で2度のオールスター選出とリバウンド王を獲得した24歳のビッグマン。後者は今年1月下旬にロサンゼルス・クリッパーズから移籍してきた元オールスターで、8年のキャリアで平均21.5得点9.2リバウンド4.3アシストを記録するオールラウンダーだ。
ここでは、今夏ドラモンドが行っていることについて紹介していきたい。
昨季のドラモンドはキャリアハイとなる平均16.0リバウンド(リーグトップ)に加え、3.0アシストを記録し、新境地を開拓。フリースローでも自己ベストとなる成功率60.5パーセントを残しており、着実に選手として進歩を見せている。
現地メディア『The Score』によると、ドラモンドはさらに進化すべく、3ポイントシュート習得にもトライしているという。
キャリア6年で、ドラモンドが記録した3ポイントシュート試投数は30本。成功したのはわずか5本で、成功率は16.7パーセントに過ぎなかった。
ところが、今夏はジムで重点的に練習をこなしており、手ごたえをつかんでいるようだ。
「僕はただ楽しむためだけにコートでプレーしているわけじゃない。僕は来たる新シーズンに向けて、(3ポイントシュートを)練習しているんだ。今季は決めていくつもりさ」。
今季の開幕に向けて、ドラモンドは自身が取り組んでいることについて、このように語っている。
「ジムを出るまでに、僕は毎日200本のコーナー3を決めている。僕はこれを自分の武器にしようとしているんだ。何度も何度も同じショットを打ち続けることで、より快適な状態で決めることができるようになってきた。ここまではすごくいい感じさ」。
ドラモンドはこれまで、ポストプレーを中心に得点を重ねてきたのだが、新たな指揮官とのミーティングを機に、さまざまな面でスキルアップを目指しているという。
「コーチたちと話したんだ。コーナー3やボールハンドリング、リング付近における捕球などについてね。僕のゲームはもっともっと進化できるんだって。だから今、僕はすごく楽しみながらやってるんだ」。
ピストンズは決してオフェンス力に秀でたチームではないため、ドラモンドがアウトサイドからも得点を重ねることができれば、より柔軟なオフェンスを遂行することができるに違いない。
今季はグリフィンのドライブからコーナーにいるドラモンドへキックアウトし、鮮やかな3ポインターを決めるシーンを見ることができそうだ。