今季大ケガから復帰を目指すゴードン・ヘイワードにスニーカーブランドが興味を示す

4つのブランドが契約に関心を持っていると報じられたヘイワード[写真]=Getty Images

ロールプレーヤーからオールスターへと成長したオールラウンダー

 ボストン・セルティックスのゴードン・ヘイワードが、約1年を要したリハビリを終え、満を持して今季を迎えようとしている。

 ヘイワードはバトラー大2年次(2009-10シーズン)、エースとしてNCAAトーナメントを勝ち上がり、ファイナルまで勝ち上がったものの、試合終盤に惜しくもショットをミスしてしまい、デューク大に59-61で敗れた。その後ヘイワードは、アーリーエントリーでNBA入りを表明。

2010年のNCAAファイナル。ヘイワード率いるバトラー大はデューク大と熱戦を演じた[写真]=Getty Images

 2010年のドラフト。ヘイワードは1巡目9位という高順位でユタ・ジャズから指名される。ルーキーシーズン(10-11)こそ平均5.4得点に終わるも、徐々にプレータイムを伸ばしていき、ロールプレーヤーからスターター、そしてエースへと成長を遂げる。

 16-17シーズンにはキャリアハイとなる平均21.9得点5.4リバウンドに加え、3.5アシストを挙げるオールラウンドな活躍で、ヘイワードはオールスターに初選出。さらにはジャズを12年以来初となるプレーオフの舞台へと導く殊勲の働きを見せた。

 昨年7月15日(現地時間14日)、ヘイワードはセルティックスと4年1億2800万ドルという高額契約を結び、新天地へと舞い降りた。セルティックスにはバトラー大の恩師ブラッド・スティーブンズHCがおり、ヘイワードにはさらなる躍進が期待されていた。

 ところが、昨季の開幕戦でヘイワードに試練が訪れる。第1クォーター5分過ぎの時点で、左足首の脱臼と脛骨の骨折という重傷を負ってしまう。

 そこから手術を受け、ヘイワードは懸命なリハビリに励んできた。7月31日(同30日)には1対1のドリルを行い、手術後初となるダンクも決めて、順調な回復を見せている。

業界最大手のナイキ、または『KT』シリーズ好調のアンタとの契約が濃厚か?

 そのヘイワードに対して、複数のシューズブランドがエンドースメント契約を結ぶべく、関心を持っているという。

 現地メディア『ESPN』のニック・デポウラ記者によると、ヘイワードへオファーをしているのは4つのブランドだという。その中にはナイキ、ニューバランス、そして中国のアンタ(ANTA)が含まれている。特にアンタは、ヘイワードに対して複数年契約をオファーしたと報じている。

 ヘイワードはキャリア2年目の一時、中国ブランドのピーク(PEAK)と契約を結んでいたものの、それ以外はすべてナイキと契約し、同ブランドのシューズを着用してきた。

アンタでシグニチャーシューズを手に入れたトンプソン[写真]=Getty Images

 そのため、順当に行けばナイキと考えるのが妥当だろう。しかし、ニューバランスとアンタもヘイワードに対して猛烈にプッシュしてくると思われる。ボストンに本拠地を置く前者は、ランニングシューズで有名だが、バスケットボールシューズにも再び力を入れていく方針で、その柱としてヘイワードと契約しようとしている。後者はクレイ・トンプソン(ゴールデンステート・ウォリアーズ)やラジョン・ロンド(ロサンゼルス・レイカーズ)と契約を結んでおり、トンプソンのシグニチャーシューズ『KT』シリーズは、同ブランドにとって巨額の売上を記録しているという。

 左足首の重傷から復帰するヘイワードにとって、着用している選手がケガなくプレーしている点も気になるところだろう。となると、ナイキかアンタのいずれかと契約するというのが自然な流れなのかもしれない。

 今季の開幕戦には間に合うと報じられているヘイワード。イーストの優勝候補筆頭であるセルティックスの一員としてプレーする男の足元にも注目していきたい。

今季コートに立つヘイワードは、どのブランドと契約するのか?[写真]=Getty Images

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