昨季の汚名返上を誓うグリズリーズ、司令塔マイク・コンリーも完全復活へ

グリズリーズ一筋のコンリーは、今季でキャリア12シーズン目を迎える[写真]=Getty Images

指揮官も絶賛する回復ぶりを見せ、戦力アップしたロースターで今季に臨む

 メンフィス・グリズリーズ不動の司令塔マイク・コンリーは、キャリア11シーズン目となった昨季、左アキレス腱痛により2017年11月中旬に戦線離脱。そのままシーズン絶望となり、12試合の出場(キャリア最少)に終わってしまう。

 コンリーは一昨季にキャリアハイとなる平均20.5得点と6.3アシストを挙げたものの、昨季は平均17.1得点4.1アシストにとどまり、グリズリーズもウエスタン・カンファレンス14位の22勝60敗と低迷。11年から続いていた連続プレーオフ出場も、7年で途絶えてしまった。

 昨季の汚名返上と2年ぶりのプレーオフ返り咲きを目指し、コンリーは万全の態勢で今季に挑むこととなる。

 7月下旬、ラスベガスで行われたアメリカ代表候補選手たちによるミニキャンプで、コンリーは現地メディア『ESPN』へこのように語っていた。

 「今、僕は本当に調子がいいんだ。コンタクトありの練習に参加できるといいね。でも僕は、夏のリハビリをとおして、とても慎重に回復させようとしている。トレーニングキャンプが始まる頃には(プレーする)準備が整ってるはずさ」。

 今夏のグリズリーズは、持ち味である粘り強くタフなディフェンスを重視したチームを再構築すべく、積極的に補強を行ってきた。ドラフトでは211センチの長身オールラウンダー、ジャレン・ジャクソンJr.を1巡目4位で指名し、2巡目全体32位ではディフェンスに定評のあるガード、ジェバン・カーターを指名。

 フリーエージェント(FA)では制限付きFAだったカイル・アンダーソン(フォワード兼ガード)、オムリ・カスピ(フォワード)、シェルビン・マック(ガード)、トレードでギャレット・テンプル(ガード)をロースターに加え、206センチで4つのポジションをガードできるディフェンス力が魅力の日本人、渡邊雄太(フォワード兼ガード)と2way契約し、戦力増強に成功した。

今夏にグリズリーズが獲得した主要4選手(左からアンダーソン、テンプル、マック、カスピ)[写真]=Getty Images

 トレーニングキャンプが間近に迫る中、JB・ビッカースタッフHCはコンリーについて、『The Memphis Commercial Appeal』へこう口にしていた。

 「(コンリーについては)まったく心配していない。マイクはピックアップゲームのようなことをプレーできているからね。健康な身体で、主力選手だけでなく、13、14番手の選手も含めて才能あふれる選手たちとトレーニングキャンプを迎えることができるのは初めてかもしれない。とても楽しみにしているよ」。

 今季のグリズリーズは、コンリーとマルク・ガソルという両輪の周囲に複数のポジションをこなすことができるオールラウンダーを加え、間もなく始動することとなる。

長かったヒハビリを終え、コンリーがコートに帰ってくる[写真]=Getty Images

モバイルバージョンを終了