1年越しでNBAのコートへ足を踏み入れることが期待されているビッグマン
2017年のドラフト1巡目20位でポートランド・トレイルブレイザーズから指名され、トレードでサクラメント・キングスへと移籍したハリー・ジャイルズが、1年越しのNBAデビューを果たそうとしている。
208センチ108キロのパワーフォワード兼センターは昨季、高校時代に負った膝の負傷を完治させるべく全休。満を持して迎えた今季、ジャイルズはサマーリーグで7試合すべてに先発出場し、平均24.6分10.1得点6.6リバウンド1.6スティールをマーク。
10月2日(現地時間1日)にはフェニックス・サンズとのプレシーズン初戦に出場。約23分のプレータイムで、ジャイルズは14得点6リバウンド3アシストをマークし、チームの勝利にも貢献した。
キングスのデイビッド・イェーガーHCはジャイルズについて、「健康を保ったうえで、(選手として一本立ちするには)2、3年は必要」と現地メディア『Sacramento Bee』へ語っていたものの、決して悪くないパフォーマンスだったと言っていいだろう。
ジャイルズ自身も好感触を得ており、試合後に『NBC Sports Bay Area』へこう語っている。
「ようやく僕の実績がレコードブックに載ったよ。(初戦としては)良かったんじゃないかな。思っていたよりも良かったと思う。コートに出て、すごくいい時間を過ごせたよ」。
キングスのフロントコートには、デューク大の後輩で今年のドラフト1巡目2位指名のマービン・バグリー三世やベテランのザック・ランドルフ、スカル・ラビシエなどライバルが多い。
そのため、今季ジャイルズが十分なプレータイムを確保できる保障はないものの、20歳のビッグマンにはシーズンをとおしてプレーし、着実に成長してほしいものである。