2018.11.25
今年のドラフト1巡目全体2位でサクラメント・キングスから指名されたマービン・バグリー三世。211センチ106キロのオールラウンダーは、名門デューク大でプレーした昨季、平均21.0得点11.1リバウンド1.5アシストをマークした有望株。
今夏のサマーリーグではサクラメントで3試合、ラスベガスで1試合に出場。計4試合で平均10.3得点5.8リバウンド1.8ブロックを残し、ルーキーながら今季キングスで主力としてプレーすることが期待されている。
そんな中、先日行われた『ESPN』とのインタビューで、バグリー三世はちょっとした爆弾発言をしていた。
今季のMVPと新人王の候補に対して、こんな言葉を残していたのである。
「僕は自分に対して自信を持っているタイプだから、(MVPと新人王に輝くのは)おそらく僕だと思う。もちろん、多くのルーキーが僕と同じようなことをできるとは思っていないよ。でも夢やゴールがそう高くないところにあるのであれば、これほどハードにワークアウトに励むこともない。だから僕自身だと言っておくよ」。
開幕を控えるルーキーとして、チーム側からすれば頼もしい言葉に聞こえるかもしれないが、どうやらバグリー三世はMVPや新人王の投票で、自分自身に入れようと思っていたようだ。爆弾発言ならぬ、“珍発言”と言ってもいいだろう。投票のシステムを記者から知ったバグリー三世は、こう続けていた。
「え!? 自分自身で票を入れることはできないの!? そうだなぁ、じゃあもし僕が投票できるとしたら、(チームメートの)ハリー(・ジャイルズ)にするよ。僕は彼がどれだけワークアウトをしているか見てきたからね。それに彼がゲームでプレーしてきたシーンを見てきたんだ。余計なことを考えずにベストなプレーをすることができれば、彼は本当に良いプレーヤーさ」。
ジャイルズは昨年のドラフト1巡目20位でポートランド・トレイルブレイザーズに指名されたデューク大の先輩。ドラフト当日にキングスへトレードで移籍したものの、膝の負傷により昨季を全休していた。208センチ108キロのジャイルズは、パワーフォワードとセンターを兼任する予定だが、バグリー三世とポジションが重なり、プレータイムを得ることができない可能性がある。
また、ブラデ・ディバッツGMが「キングスは若いスーパーチーム」と語ったように、キングスのフロントラインには多くの人材がいる。
センターにはウィリー・コーリー・スタインとコスタ・クーフォス、フォワードにはベテランのザック・ランドルフを筆頭にスカル・ラビシエ、ディオンテイ・デイビス、ネマニャ・ビエリツァが所属。バグリー三世とジャイルズも、決してプレータイムが約束されたわけではないのだ。
ただ、現状では人材過多になっているため、開幕前にトレードをするか、あるいは一部の選手をウェイブする可能性があることも否定できない。
いずれにせよ、バグリー三世とジャイルズは、今季プレータイムを獲得するべく、トレーニングキャンプで激しいポジション争いをこなすことになるだろう。
はたして、“自称MVP兼新人王”のバグリー三世はNBAという世界最高峰のリーグでどこまでインパクトを残すことができるのか。彼の発言と共に、今後の動向にも注目していきたい。
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