2026.06.12
ニューヨーク・ニックスのOG・アヌノビーが、母国イギリスのメディア『Sky Sports』に出演し、2025-26シーズンのNBAファイナルや英国バスケットボール界の成長について語った。
ロンドンのハールズデン出身であるアヌノビーは、今夏、自身2度目のNBAチャンピオンに輝いた。2019年にトロント・ラプターズの一員として初めて頂点に立った際は、負傷の影響でプレーオフを欠場していたため、今回は自身も大きな役割を果たしての優勝となった。
なかでもアヌノビーの名を世界中のNBAファンに強く印象づけたのが、サンアントニオ・スパーズとのNBAファイナル第4戦だ。29点差をつけられたニックスは、シリーズの主導権を失いかけていたものの、NBAファイナル史上最大の逆転劇を演出。試合終盤、残り1.2秒でアヌノビーがティップインを決め、ニックスに1点差の勝利をもたらした。
マディソン・スクエア・ガーデンを熱狂させたこのプレーは、今もNBAファンの間で繰り返し語られている。しかし、当のアヌノビー本人は、すでに過去の出来事として捉えているようだ。
「すごく話題になっているから、僕もかなり目にするよ。でも、僕にとってはもう終わったことだね」
さらに、ティップインを決めて勝利した第4戦の直後については、「まだ勝たなければならない試合が残っていたから、すごく大きく祝うようなことはなかった。先走って喜ぶようなことはしたくなかった」と振り返ったアヌノビー。プレーオフでは第1ラウンドからNBAファイナル第2戦まで13連勝を続けていたが、ニックスは「ひとつの目標に向かって1試合ずつ戦っていた」とも語っている。
現在29歳のアヌノビーは、視線を自身のキャリアだけでなく、母国のバスケットボール界にも向けている。イギリスではバスケットボールの競技人口が増加を続けており、近年はNBAでプレーする英国出身選手も増えている。今年のNBAドラフトでは、トビ・ローワルがダラス・マーベリックスから2巡目指名を受け、アヌノビー、アマリ・ウィリアムズ(ボストン・セルティックス)に続く存在としてNBAへの切符を掴んだ。
「今では各チームに3、4人の海外出身の選手がいるし、そのペースは毎年どんどん増えている。それを実感するのは、本当に素晴らしいことだよ」
ハールズデンからNBAへとたどり着いたアヌノビーは、イギリスの若い選手たちにとって、NBAがより身近な目標になっていることを示す存在となっている。劇的なティップインでニックスを頂点へ導いたアヌノビーは、次世代のバスケットボール界に大きな足跡を残し続けている。
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