2026.07.12
ロサンゼルス・レイカーズからFAとなっているレブロン・ジェームズが、NBA王者ニューヨーク・ニックスの快進撃を支えた戦術を分析した。ニューヨークで開催されたイベント『Fanatics Fest NYC』で、自身のポッドキャスト番組『Mind the Game』の公開収録に登場したレブロンは、マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)がもたらしたオフェンスの変化について持論を展開している。
レブロンによると、昨シーズンまでのニックスはジェイレン・ブランソンを中心とした攻撃が多かった一方、ブラウンHC就任後はオフェンスの選択肢が大きく広がったという。
「彼らはオフェンスのバリエーションを増やしたと思う。昨シーズンはジェイレン・ブランソンのピック&ロールが中心で、相手ディフェンスもそこを徹底的に狙うことができた。マイク・ブラウンが持ち込んだのは、ピンチポストを使ってカール・アンソニー・タウンズにボールを預ける形だった。ピンチポストやトップ・オブ・ザ・キーで、彼を攻撃のハブにしたんだ」
そのオフェンスは、プレーオフ1回戦でアトランタ・ホークス相手に1勝2敗と追い込まれたあとから真価を発揮。ニックスはその後3連勝でシリーズ突破を果たすと、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとクリーブランド・キャバリアーズをともにスイープし、NBAファイナルではサンアントニオ・スパーズを4勝1敗で下して1973年以来となるNBA制覇を成し遂げた。
「もちろん、最後はジェイレン・ブランソンにボールが渡ることも多い。でも、相手は一つのプレーだけを警戒していればいいという状況ではなくなった」
ブランソンをエースに据えながらも、一人に依存しないオフェンスへと進化したことを高く評価したレブロンは、続けてニックスのロールプレーヤーの働きにも言及した。
「ホセ・アルバラードやジョシュ・ハート、ミケル・ブリッジズのような“グルーガイ”(得点やアシストなどのスタッツには表れなくても、チームの結束や勝利に貢献する選手)の存在はみんな知っていると思う。でも、ファイナルまでの戦いを通して本当の“影のヒーロー”だったのはOG・アヌノビーだ」
アヌノビーはNBAファイナル第4戦で、29点差からの大逆転勝利を呼び込む決勝ティップインを沈めるなど、大舞台で勝負強さを発揮。レブロンは、ブラウンHCがもたらした戦術面の変化に加え、アヌノビーのような大一番で重要な役割を果たすことのできる選手の存在がニックスを頂点へ導いたと考えているようだ。
42歳で迎える新シーズンに向け、現在もFA市場で最大の注目を集めているレブロン。優勝を狙えるチームへの移籍が取り沙汰される中で飛び出した今回の発言は、自身が理想とするチーム像をうかがわせるものとしても注目を集めそうだ。
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