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22年で引退のカーター、24年目のレブロン…2人のレジェンドが示す「進化」の形

レブロン・ジェームズ(左)とビンス・カーター(右)(写真は2019年のもの) [写真] = Getty Images
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 ロサンゼルス・レイカーズを退団したレブロン・ジェームズは、このオフ最大の注目人物となっている。その去就に連日注目が集まっているが、改めて驚かされるのは、41歳のレブロンが24シーズン目を迎えようとしている事実そのものだ。

 そんな中、レブロンに次ぐNBA歴代2位の22シーズンをプレーしたビンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)が、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Cousins with Vince Carter & Tracy McGrady』で、自身の引退にまつわる興味深いエピソードを明かした。

「22年目を終えたあとも、翌シーズンにプレーしないかという電話を何本かもらった。23年目をプレーすることも、ほんの少しだけ考えたんだ。また、『あのチームへ行くべきだった』『あのチームに行けば優勝も狙えたのに』という声もあったよ。でも、自分は自分の望む形でキャリアを終え、自分が辞めたいと思ったタイミングでコートを去ることができたと思っている」

 引退のタイミングに関して、自らの決断に満足していることを語ったカーター。もっとも、キャリアの引き際に葛藤がなかったわけではないようだ。カーターは「ビジネスとか、チームの“政治”が前面に出てくるようになると、『もういいかな』という気持ちになった」と回顧。これに対し、共同ホストを務めるトレイシー・マグレディ(元オーランド・マジックほか)も「“政治”は一番のフラストレーションだね。そういった類のものは、自分ではコントロールできない分、本当に受け入れがたい」と同調した。

 1998年のNBAドラフト全体5位でNBA入りしたカーターは、トロント・ラプターズでブレイクすると、豪快なダンクを武器にリーグを代表するスターへと成長。2000年のダンクコンテストでは現在も語り継がれる圧巻のパフォーマンスを披露し、「ビンサニティ」や「ハーフマン・ハーフアメージング」など多くの愛称でも親しまれた。

 キャリア晩年は度重なるケガや加齢と向き合いながらプレースタイルを大きく変化させ、身体能力に頼るアタッカーから3ポイントシュートや豊富な経験を武器とするベテランへと進化。ベンチから若手を支える役割も受け入れ、2020年の引退まで22シーズンにわたって現役生活を続けた。

 そして、そのカーターの22シーズンをすでに上回り、昨シーズンで23シーズン目を終えたのがレブロンだ。今なお屈指の身体能力を誇りながら、年齢を重ねるにつれてゲームメイクやアウトサイドシュートにも磨きをかけ、プレースタイルを柔軟に変化させている。それでもなおリーグ屈指の支配力を維持し、昨シーズンは平均20.9得点6.1リバウンド7.2アシストを記録。オールNBAチーム選出の連続記録は途絶えたものの、23シーズン目にしてそれ自体が大きなニュースとなる存在であることに、改めて驚かされる。

 カーターは、自らの変化を受け入れることで22シーズンを戦い抜いた。そしてレブロンは、変化を受け入れながらなおリーグのトップ戦線を走り続け、24シーズン目を迎えようとしている。去就ばかりに注目が集まる今だからこそ、現役続行の事実自体が前人未到の偉業であることを改めて実感させられる。カーターの言葉を踏まえると、まずは来シーズンもレブロンがコートに立つ姿を見られること、その歴史の続きを見届けられる幸運を素直に喜びたい。

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