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カタール戦で復帰の渡邊雄太が12得点…八村塁、河村勇輝との共演を「すごく楽しめた」

カタール戦で日本代表復帰を果たした渡邊雄太[写真]=伊藤大允
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■Bリーグ勢の活躍にも手ごたえ…チーム全体でWindow4を連勝で終える

「FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window4」の初戦となったサウジアラビア代表戦をコンディション不良で欠場していた渡邊雄太が、2戦目となる8月31日のカタール代表戦で復帰した。

「時間の制限はかけながらやると思うので、出ている時間はセーブすることなど考えずに100パーセントの力でやろうと思っています」と前日の練習後に話していた渡邊は、ベンチから16分38秒プレーしたなか、フィールドゴールを6本中3本(3ポイントシュートは4本中1本成功)成功させ、切れのあるフットワークで果敢に攻めてファウルを誘い、フリースローを6本中5本決めるなど、12得点5リバウンド3アシストとオールラウンドな活躍を見せた。

「(八村)塁と河村(勇輝)が入ってくれて、チームにすごくインパクトを与えてくれましたが、彼ら以外の選手も自分たちの役割を全うして、チームとして本当に一体感がある2試合でした。個人的にも今日、戻ってこられてよかった。(八村と河村が加わった)このチームでやれる機会はなかなかないので、今日と言う時間を僕自身もすごく楽しめました」としみじみと語った。

NBAでプレー経験を持つ3人がコートに立った[写真]=伊藤大允

 第1クォーター残り4分10秒に西田優大との交代でコートに入った渡邊は、最初に放った3ポイントシュートをミスしたが、続く攻撃でファウルを誘ってフリースロー2本中1本を決めると、残り1分50秒には、ベースライン沿いにドライブしてトップにいた八村にキックアウト、八村の3ポイントシュート成功につなげた。続く富永啓生の3ポイントシュートもアシストを決めたのは渡邊だ。第2クォーターには豪快なダンクを決め、第3クォーター終盤には、富永にビハインド・ザ・バックパスを出してレイアップをお膳立てした。

 NBAチームと契約する八村と河村が、同予選に加わったのは今回が初めてで、渡邊はこれまで唯一のNBA経験者として日本代表を引っ張ってきた。だが、2人がいる試合では、一歩下がって違う役割をこなそうとしている。

「役割が、状況とかチームによって変わると言うのは、今までずっと経験してきましたし、そこへのアジャストは僕の1つの強み。それこそ、河村や塁とはワールドカップで一緒に出る時間が増えてくると思うので、そのときは、僕はロールプレーヤーと言うか、バランスを取れるようなプレーを心がけるようになると思う」と渡邊。

 さらに、「僕の役割は、このチームで最年長の一人としてチームを引っ張っていくこと。こういうふうに、いいゲームをして勝っているときは、もちろん自然と雰囲気もよくなっていきますし、逆に負けが続いたりとか、そういう状態だといい雰囲気を作ろうと思っても悪くなってしまうときと言うのは絶対にあるので、そういうときにどれだけリーダーシップを発揮できるかと言うところに、また僕の進化が問われていくんじゃないかなと思っています。そこは自分もプライドと責任を持って今後行っていきたい」と、こちらに関しては、変わらぬ姿勢を示した。

■八村、河村が不在の4試合では再びチームをけん引

アジア地区予選の残り4試合は渡邊をはじめとする国内組の活躍が期待される [写真]=伊藤大允


 渡邊と言えば、アメリカ生まれでもアメリカ育ちでもないにもかかわらず、ジョージ・ワシントン大学でキャプテンの1人としてチームをまとめていた存在だ。コート上でのプレーはもちろん、精神的な面も含めて、一丸となるために何が必要かがわかっている。パリ・オリンピック後、八村が日本バスケットボール協会の体制とトム・ホーバス前ヘッドコーチに対しての疑問を訴えたときも、渡邊は日本代表が分断されないように、自らメディアの前に立って事情を説明した。正直、黙っていることだってできただろう。だが、そこで立ち上がり、誰かに偏るわけでもなく、それぞれの立場に立って渡邊が話したからこそ、抜群のケミストリーを見せる今の日本代表チームがあり、あれだけチームに溶け込んでいる今の八村を見ることができている。

 このWindow4でゲームキャプテンを務めていた河村は、選手としてもリーダーとしても先輩にあたる渡邊について、「雄太さんは、まずはやっぱり、いるだけでリーダーシップと言うところが(感じられ)、チームが落ち着くような人柄の選手。試合に出なかったとしても、チームに帯同するだけで本当に必要な存在だなと思う」と話す。

 11月と来年2月に行われるアジア地区予選の残り4試合では、NBAに属する八村と河村の参加は不可能で、渡邊は再び前に立ってプレーしていくことになる。

「次のウインドウに関しては、もっと点を取ることだったり、リバウンドを取ることだったり、すべてに絡んでいかなきゃいけない。そこが、自分がやらなければならない仕事だし、それを今までもやってきた。責任を持って、今後もチームに貢献できるようにやっていきたい」

 日本のリーダーは、カタール戦を大勝で終えたあと、表情を崩すことなく、そう言った。

文=山脇明子

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