今季中にチェンバレンとジョーダンを抜いて歴代4位に到達か!?
10月28日(現地時間27日)に行われたサンアントニオ・スパーズ戦で、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズはゲームハイの35得点を奪った。
試合には106-110で敗れてしまったものの、レブロンはまた1つ大きな業績を自身のキャリアに加えた。この試合を迎える前の時点で、通算得点で歴代6位のダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)が記録中の3万1,187得点まであと20点に迫っていた。
するとレブロンは前半から得点を重ねていく。第3クォーター残り7分51秒に右ウィングからジャンパーを決めて、この試合21得点目をマーク。この試合を終えて通算3万1,202得点となり、歴代6位へと順位を上げた。
これにより、NBAでレブロンよりも多くの得点を挙げてきた選手は5人のみ。今後、長期欠場がなければ、レブロンは今季中に5位のウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/3万1,419得点)、4位のマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/3万2,292得点)を超えて歴代4位にランクアップする可能性が十分ある。
歴代8位のシャックことシャキール・オニール(元レイカーズほか/2万8,596得点)やノビツキーを超えたレブロンは、通算得点で上位に君臨している選手たちについて、「ESPN」へこう語った。
「俺がこれまで対戦してきた選手や一緒にプレーした選手、俺がリーグ入りする前に見ていた選手たちばかりだ。ダークはいつだって好きな選手の一人だし、シャックはリーグ史上最も支配的な選手だと思う。バスケットボールを語る時、そんな彼らと同じ枠に入ることができるなんて、ありがたいことさ」。
衰え知らずのレブロンならば、歴代トップに躍り出る可能性も十分あり
キャリア16シーズン目になったとはいえ、レブロンは33歳。今年の12月31日(同30日)で34歳を迎えるものの、今季ここまで平均27.3得点を記録するレブロンだけに、まだまだ第一線でプレーできるはず。今後もレブロンが長期間にわたってプレーを続けていけば、おそらく歴代トップの座をつかむことができるのではないだろうか。
ジョーダンの上をいくのはコービー・ブライアント(元レイカーズ/3万3,643得点)、カール・マローン(元ユタ・ジャズほか/3万6,928得点)、そしてカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか/3万8,387得点)となる。
ただし、レブロンは自身が育ってきた環境を忘れず、謙虚さも持ち合わせていた。
「できるだけ謙虚でいるようにしている。そして俺はオハイオ州アクロンという、アフリカン・アメリカンがこれまであまり大きな偉業を成し遂げていない場所で生まれ育った男だということを理解しているんだ。どんな時であろうと、このようなことを達成した時はホームタウンへ持ち帰り、(幼い頃の)自分のような子どもたちに伝えたい」。
今季でキャリア21シーズン目を迎えたノビツキーは、レブロンの可能性についてこのように語っている。
「もし彼が健康でいられるのならば、カリームの位置にまで到達するチャンスがあると思う。彼が残している成績は信じられないよ。スタッツがダウンする兆しがないからね。キャリア15シーズン目となった昨季も、驚異的なものだった。このままプレーできるんなら、カリームを超えることができると思う」。
すでに殿堂入り確実なレブロンにとって、できるだけ多くのチャンピオンシップを勝ち取ることが最大の目標なのは間違いない。ただ、それと同時に今後どこまでこの記録を伸ばすことができるのか、楽しみでならない。