自己最高級の成績を残し、さらに存在感を増している万能戦士
10月30日(現地時間29日)、ミネソタ・ティンバーウルブズはホームのターゲット・センターでロサンゼルス・レイカーズとの試合に124-120で勝利し、今季3勝目(3勝4敗)を挙げた。
同点11回、リードチェンジ22回の激戦となったこの試合で、レイカーズに決勝弾を浴びせたのがジミー・バトラーだった。第4クォーター残り19.0秒。ウルブズ2点リードの状況でバトラーが3ポイントをねじ込み、ウルブズを5点リードへと導いて勝利をもたらしたのである。
バトラーは最終クォーターだけで15得点を奪うなどゲームハイの32得点。フィールドゴール20投中12本、そのうち3ポイントを7投中6本も沈めるなどショットが絶好調だった。さらに6リバウンド4アシスト2ブロックも記録し、自身の実力を誇示してみせた。
試合後、バトラーは『AP』へ「彼ら(レイカーズ)がとても速くプレーしていたことで、俺たちをエナジーたっぷりにプレーさせたんだ。彼らのエナジーが俺たちを後押ししたように思う」と語っていたが、最もエネルギッシュにプレーしていたのがバトラー本人だったと言っていいだろう。
開幕前こそチームには不穏な雰囲気があったものの、バトラーとウルブズのチームメートたちは、決して空中分解したわけではなかった。バトラーは言う。
「これがバスケットボールってやつさ。この試合の前に起きたことなんて考えたりしない。コートに出たら、(勝利するために)競い合うだけさ。俺たちは何が起ころうが勝つためにプレーしているんだ」。
今季ここまで6試合を終えて、バトラーはチームトップの平均22.5得点に5.3リバウンド3.3アシスト3.0スティール1.3ブロック。平均スティール数はリーグトップを記録中で、フィールドゴール成功率(50.5パーセント)に加えて3ポイント成功率(48.0パーセント)と成功数(平均2.0本)は自己最高ペースと絶好調。
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)とのマッチアップでも臆せず積極果敢に得点したバトラーは、「レブロンやジェームズ(・ハーデン/ヒューストン・ロケッツ)、ステフ(・カリー/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とのマッチアップを楽しんでる。俺はリーグのベストプレーヤーたちと競い合うことができるということを示したいんだ」と自信をのぞかせた。
いまだにトレードのウワサがあるものの、バトラーがリーグ有数の実力者であることに変わりはない。今季のパフォーマンスを見ていると、ウルブズ側もこの男を簡単に手放すことができないのではないだろうか。