6点差の劣勢から延長に持ち込み、ミルサップのショットでナゲッツに軍配
11月1日(現地時間10月31日)、シカゴ・ブルズがホームのユナイテッド・センターでデンバー・ナゲッツと対戦した。
アウェーのナゲッツが主導権を握り、ゲームを進めていく中、ホームのブルズは着実に点差を縮めていき、2点ビハインドで第4クォーターを迎える。
ブルズはアントニオ・ブレイクニーの3ポイントで早々に逆転すると、ナゲッツはメイソン・プラムリーやマリーク・ビーズリーが加点。ブルズも負けじとジャバリ・パーカーらが応戦していく。
同クォーター中盤にナゲッツが3点リードする中、新人ウェンデル・カーターJr.が一挙7連続得点を挙げると、ザック・ラヴィーンのジャンパーも決まって、ブルズが残り5分18秒で6点のリードを奪う。
ナゲッツはニコラ・ヨキッチやポール・ミルサップが加点するも、なかなか点差は縮まらず、残り2分32秒でラヴィーンにショットを決められ、6点ビハインドの劣勢に。
ところが、ブルズはそこからショットが決まらず、ナゲッツがミルサップ、ギャリー・ハリス、ビーズリーのショットで同点に追いつき、決着は延長に持ち越し。
延長ではヨキッチがナゲッツ最初の8得点を挙げると、ブルズはラヴィーンのレイアップにパーカーのダンク、カーターJr.のフリースロー2本で対抗。残り1分26秒でジャスティン・ホリデーの3ポイントがヒットし、ブルズが107-106と1点をリード。
その後、両チームはショットミスやターンオーバーなどでスコアレスとなり、残り3.5秒でナゲッツがタイムアウト。最後のチャンスをヨキッチに託したものの、リングに嫌われてしまう。
しかしミルサップがオフェンシブ・リバウンドをもぎ取り、そのままリングに押し込んで残り0.1秒で逆転。最終スコア108-107でナゲッツが制し、今季6勝目(6勝1敗)となった。
第4Q、延長と勝利のチャンスを2度も逃してしまったブルズ
ナゲッツではヨキッチが22得点12リバウンド9アシスト2スティール3ブロック、ミルサップが19得点6リバウンド3ブロック、ハリスが16得点5リバウンド、プラムリーが13得点4リバウンド2ブロック、ジャマール・マレーが12得点8リバウンド6アシストをマーク。
試合後、勝利をもたらしたベテランのミルサップは、『AP』へこんな言葉を残していた。
「すべての試合が良い方向へと進むとは限らない。いつもショットが決まることもない。でも僕らが勝利している方法は、何か特別なものだと思う。特に若手選手たちにとってはね。彼らはショットを決めることができなくとも、どうやって勝利するかを学ぶことができているんだ」。
一方のブルズは、ラヴィーンがゲームハイの28得点に5リバウンド7アシスト、カーターJr.が25得点8リバウンド5アシスト3スティール3ブロック、ホリデーとブレイクニーがそれぞれ15得点を挙げるも、これで2勝6敗となった。
「僕らは勝ち方を学ばないと。最後の一瞬まで勝つためにすべてを出し尽くした。でも負けてしまった。(今夜のような)いいゲームをしたんだから、勝利という結果がほしいものさ」と落胆したラヴィーン。
第4クォーター終盤、そして延長終盤と、あと一歩のところでナゲッツに勝利を奪われたブルズ。4日(同3日)のインディアナ・ペイサーズ戦で今季3勝目を狙うこととなる。