昨季開幕時からリーグベストの49回を記録するテイクチャージの達人
11月11日(現地時間10日)終了時点で、トロント・ラプターズはリーグトップの12勝1敗と絶好調。現在6連勝中で、勝率5割以上のチーム相手にも6勝1敗と見事な戦績を収めている。
チームトップのスコアラーは、平均24.4得点を記録するカワイ・レナードだが、第2の得点源として十二分に活躍を続けるカイル・ラウリーも見逃せない。
今季のラウリーはここまで全13試合に出場し、平均33.5分17.2得点4.2リバウンド11.0アシスト1.5スティールをマーク。平均アシスト数はキャリアベストのペースで、目下リーグトップを独走中。フィールドゴール成功率49.7パーセントも自己最高で推移している。
183センチ92キロと屈強な体格を誇るラウリーは、パワーガードとしても知られており、最も真価を発揮するのがテイクチャージ。『FiveThirtyEight』によると、昨季開幕から今季ここまでの時点で、ラウリーはリーグベストとなる49個ものテイクチャージを奪っているという。
自身の武器について、ラウリーは同メディアへ「僕はショットをブロックすることができない。それに強烈なダンクでチームにエナジーを与えることもない。でも僕はゲームの重要な場面でテイクチャージを奪うことができる。チームメートたちは僕がレーンに飛び出し、テイクチャージを奪うから感謝してると思うよ。これが僕のとっておきのプレーなんだ」と語った。
ラウリーのバックアップを務めるデロン・ライトは言う。
「彼はいつだって適切なタイミングでテイクチャージを奪う感じなんだ。相手チームに流れが傾いている時にね。そこで彼のテイクチャージがコールされると、『ほかのチームは僕らを倒すことなんてできないぜ』と思うんだ」。
チームメートたちからも勇敢な選手と評されるラウリー。テイクチャージの秘訣について聞かれると、こう切り返していた。
「相手チームの選手へ当たりに行く覚悟を持たなきゃいけない。(背中を痛めたりするかもしれないという)結果を恐れてはいけないんだ。そして『僕は勝利するためにチームを手助けしたいんだ』と言ってのけるのさ」。
今季のラプターズには、ラウリーだけでなく、レナードやダニー・グリーン、サージ・イバカといったディフェンス巧者が何人もロースターに名を連ねている。
だが試合終盤、リング下へドライブする際は特に、積極果敢にテイクチャージを奪いに来るラウリーに注意すべきだろう。