タッカー不在の中、屈強なフロントライン相手に奮闘したハーデン
11月22日(現地時間21日)に行われたデトロイト・ピストンズ対ヒューストン・ロケッツ戦。
ロケッツはジェームズ・ハーデンとクリント・カペラ、クリス・ポールを中心に得点を挙げていったものの、第3クォーター途中にストッパーのPJ・タッカーが2度目のテクニカルファウルを宣告されて退場してしまう。
するとピストンズのスコアリングリーダー、ブレイク・グリフィンが反撃開始。第4クォーターだけで19得点の猛攻を見せ、ピストンズがロケッツに猛追。
それでも、ロケッツはハーデンが残り1分44秒からチームが挙げた8得点すべてを1人でたたき出し、最終スコア126-124で逃げ切り5連勝。今季成績を9勝7敗とし、ウエスタン・カンファレンス8位へと浮上した。
試合後、ポールはハーデンが見せたポストにおけるディフェンスを絶賛。「(タッカー不在の中)ジェームズはブレイクや(アンドレ・)ドラモンドに対して好ディフェンスをしていた。ジェームズは本当に良いポストディフェンダーなんだ。僕が思うに、皆はそのことを忘れがちだ。今夜、彼が見せたオールラウンドなゲームは信じられないほどすばらしかった」と『ESPN』へ語っている。
この試合、ハーデンはゲームハイとなる43得点に7リバウンド9アシスト4スティールを挙げ、攻防両面で勝利に大きく貢献。さらにロケッツではカペラが27得点15リバウンド4ブロック、ポールが20得点7アシスト、ジェームズ・エニス三世が14得点と続いた。ロケッツはカーメロ・アンソニーが離脱してから、6試合で5勝1敗と調子を上げてきた。
一方のピストンズは、グリフィンが6本の3ポイント成功を含む37得点に11リバウンド4アシスト、ドラモンドが20得点11リバウンドを挙げたほか、3選手が2ケタ得点を残すも逆転ならず。
「ゲーム終盤の勝負どころで2本のターンオーバーを犯してしまったことが致命的だった。どれだけ多く得点しても、終盤に何度もミスを犯してはいけない。そこは改善していかないと」とグリフィンが『AP』へ振り返った。
残り約1分からピストンズはグリフィンがターンオーバーを2本犯してしまい、同点に追いつくチャンスで自滅。グリフィンがゲームを通じてターンオーバーを9つも犯してしまったことが敗因の1つとなったと言っていいだろう。