「彼は決して恐れたりしない」とマブスの指揮官がドンチッチを絶賛
12月9日(現地時間8日)のヒューストン・ロケッツ戦。ダラス・マーベリックスは第4クォーター残り3分9秒で94-102と8点のビハインドを背負っていた。
ところが、この劣勢の場面でマブスのルーキー、ルカ・ドンチッチがゲームの主役に躍り出る。3ポイント3本を含む怒濤の11連続得点でマブスにリードをもたらし、107-104の逆転勝利へと導いたのである。
「僕はいいプレーができていなかった。全体的に、僕のゲームは良いものではなかったんだ。でも試合終盤に自信をもつことができた。僕は(試合終盤で)心地よいと感じることができるんだと思う」と、ドンチッチは試合後に『AP』へ明かした。
この日のドンチッチは、ウェスリー・マシューズと並んでチームトップタイの21得点に7リバウンド3スティール。この日決めた3ポイントは、いずれも試合終盤に放たれたものだった。同点16回、リードチェンジ26回という激戦を制したことで、ドンチッチはますます自信を深めることだろう。
マブスの指揮官、リック・カーライルHCはこの日のドンチッチについてこう語る。
「彼は試合終盤において、天賦の才能があることは明らか。彼は決して恐れたりしないんだ。毎日ではないが、3、4分の間に見事な活躍を見せてくれるんだから、ユニークな選手だね」。
敗れたロケッツは、ジェームズ・ハーデンがゲームハイの35得点に4リバウンド8アシスト、クリス・ポールが23得点8アシストと両輪がそろいぶみとなったものの、1人のルーキー(ドンチッチ)によって勝利を奪われた。
「我々は良いプレーをしていたと思う。インテンシティー(激しさ)を持ってプレーすれば、多くのゲームで勝つことができると私は思う。だが終盤に向けて、ドンチッチがそれをやってのけたんだ」とマイク・ダントーニHCは悔やんだ。
マブスはこの勝利で今季成績を13勝11敗とし、ウエスタン・カンファレンス8位。一方のロケッツは、11勝14敗でウエスト14位となった。1位のゴールデンステイト・ウォリアーズとロケッツの差は6.0ゲームではあるものの、大混戦のウエストでは1勝が大きな違いを生むことになりそうだ。