レブロンが加わった新生レイカーズに期待を寄せるウェイド
12月11日(現地時間10日)。レブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズと、ドウェイン・ウェイドが所属するマイアミ・ヒートが激突。2003年のドラフト同期による“ラストダンス”はレイカーズのホーム、ステープルズ・センターから世界中へ拡散され、大きな感動を呼び込んだ。
試合後、今季限りでNBA引退を表明しているウェイドが、親友レブロン、そしてレイカーズについて複数の現地メディアへ語っていたので紹介したい。ウェイドはレブロンがレイカーズでチャンピオンシップを逃すことはないと思っているようだ。
「彼ら(レイカーズ)はチームとしてもっと自信を持つべきだ。レブロンは得点でき、試合を支配することができる。恐れを抱いている選手たちに自信を植え付けてくれるのさ」。
昨季からロースターが約半数入れ変わったレイカーズは、12日(同11日)終了時点でウエスタン・カンファレンス5位の17勝10敗。13年を最後にプレーオフから遠ざかっているレイカーズは、着実に前進している。
ウェイドはレイカーズの若手選手たちについて「(カイル・)クーズマ、ジョシュ・ハートはすごい選手。ロンゾ・ボールは得点できなくとも、すばらしいゲームをすることができる。彼らにとっては経験がカギになるが、それはシーズンを通じて手にすることができるだろう」と期待を寄せている。
キャリア16シーズン目の今季も進化を続けるレブロン
03年のドラフト前に知り合ったレブロンとウェイドは、2010年から14年までの4シーズンをヒートで共にプレーし、2連覇(12、13年)を達成した。昨季まで8シーズン連続でNBAファイナルに出場しているレブロンの新たなチャレンジについて、ウェイドはこのように語っていた。
「彼は偉大な選手になりたがっている。もちろん、すでに偉大だと多くの人が言っているけどね。今以上に、ということさ。彼は準備も怠らず、コート上における偉大さと印象は決して衰えてはいない。だからこそ、彼は16シーズン目の今季もすばらしいプレーを見せている。それだけスペシャルな選手なのさ」。
今季のレブロンは、ここまでリーグ3位の平均28.3得点に7.7リバウンド7.1アシスト1.3スティールをマーク。リバウンドとアシストはキャリア平均と大差なく、得点にいたっては09-10シーズン(平均29.7得点)以来のハイアベレージを記録中。そしてプレータイムは平均34.9分と、キャリアで最も少ないのだから恐ろしい。12月30日に34歳を迎えるレブロンは衰えるどころか、円熟味を増してますます進化しているように見える。
ウェイドはレブロンがレイカーズでも優勝することができると強く信じている。その理由を記者から問われると、シンプルにこう切り返した。
「それがレブロン・ジェームズという男なのさ」
レブロンにはインスタグラムなどで頻繁に入れるフレーズがある。“Strive For Greatness”。偉大さへの探求、努力を意味するこのフレーズは、レブロンのバスケットボールキャリアにおいて、大きなテーマとなっていると言っていいだろう。
やはり今後も、レブロンの新たな旅路から目が離せない。