今季ロケッツに2連敗を喫したレブロン、キャリアで最も勝率が低い対戦相手に苦戦

キャリアを通じて、ロケッツ戦の勝率が最も低いレブロン[写真]=Getty Images

キャリア平均得点でKDに次ぐ現役2位、歴代でも5位を記録するレブロン

 12月14日(現地時間13日)に行われたヒューストン・ロケッツ戦。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)はチームトップの29得点に5リバウンド4アシスト2スティールを挙げてレイカーズをけん引した。

 しかしロケッツは、ジェームズ・ハーデンが50得点10リバウンド11アシストの大暴れ。ベンチ陣の活躍も許してしまったレイカーズは、第4クォーター中盤以降に引き離されてしまい、111-126で敗戦。

レブロンは第4Q中盤まで好ゲームを演じるも、ハーデンの爆発を許してしまい、勝利を飾ることはできず[写真]=Getty Images

 レブロンは10月21日(同20日)に行われたロケッツとの今季初戦も115-124で敗れている。ハーデンはこの試合でもゲームハイの36得点に7リバウンド5アシスト、さらにクリス・ポールが28得点7リバウンド10アシストを挙げている。

 キャリア16シーズン目のレブロンは、これまでのレギュラーシーズンにおいて1,171試合に出場。NBA歴代最長記録となる901試合連続で2ケタ得点を記録中で、平均27.18得点はKDことケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/平均27.19得点)に次ぐ僅差の現役2位、歴代で見ても5位という高水準。同時に7.4リバウンド7.2アシスト1.6スティールも残しており、文句なしに見事な成績である。

ロケッツ、スパーズ、ナゲッツとの試合で勝率5割未満を記録

 そんなレブロンにとって、キャリアの中で最も苦手としているのはロケッツだという。『StatMuse』によると、レブロンはこれまでロケッツと29試合を戦い、12勝17敗で勝率は41.4パーセント。この数字はどのチームとの勝率よりも低いことがわかった。

 ロケッツに次いで低い勝率を残しているのは、サンアントニオ・スパーズ。名将グレッグ・ポポヴィッチHCが率いるチーム相手に14勝17敗で勝率45.2パーセントを記録。続いてデンバー・ナゲッツの14勝16敗で、勝率は46.7パーセント。過去4シーズン連続でNBAファイナルを戦ったウォリアーズとは27試合を戦い、14勝13敗(勝率51.9パーセント)となっている。

 こう見てみると、レブロンは3チーム(ロケッツ、スパーズ、ナゲッツ)を除くすべてのチームとの試合で、勝率5割以上の戦績を残していることとなる。

 ではレブロンが対戦相手として最も高い勝率を残す3チームを紹介したい。

レブロン・ジェームズ キャリア通算戦績TOP3
1.キャバリアーズ 13勝1敗(勝率92.9パーセント)
2.ホーネッツ 42勝6敗(勝率87.5パーセント)
3.ラプターズ 41勝11敗(勝率78.8パーセント)

キャブス戦の勝率は9割超え、ホーネッツ戦にも通算勝率8割以上の好戦績

 計11シーズン在籍したキャブスとは、マイアミ・ヒートでプレーしていた4シーズンと、今季レイカーズの一員として戦った1試合のみ。ヒートではリーグ上位の勝率を残していたこともあり、わずか1敗しかしていなかったことになる。

 ホーネッツに対してもきわめて高い勝率を残しているのだが、これはおそらくMJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の影響があるはず。ジョーダンは現在、ホーネッツの筆頭オーナーを務めているのだが、レブロンは以前「ジョーダンの亡霊を追っている」と口にしたことがあったように、ジョーダンがNBAで残した功績を超えようとしていることが、大きなモチベーションとなっているに違いない。なお、3位のラプターズはプレーオフで圧倒しているイメージどおりの結果だったと言っていいだろう。

現地時間11月21日のキャブス戦。レブロンは古巣相手に猛威を振るい、ゲームハイの32得点で勝利を演出した[写真]=Getty Images

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