キャリア最初の15シーズンを過ごしたニックスで、数多くのチーム記録を保持
今からちょうど25年前の1993年12月17日(現地時間16日)。ロサンゼルス・レイカーズ戦で、ニューヨーク・ニックスの大黒柱パトリック・ユーイング(元ニックスほか)がホームのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)でゲームハイの27得点をマークし、108-85の圧勝へと導いた。
『StatMuse』によると、この試合でユーイングはウォルト・フレイジャー(元ニックスほか)が保持していた1万4,617得点を塗り替え、ニックスのフランチャイズ史上最多得点プレーヤーとなった。
213センチ108キロのユーイングは、80年代中盤にNBA入りしてから90年代後半まで、リーグを代表するセンターとして大活躍。キャリア17シーズンのうち、最初の15シーズンをニックスの看板選手としてプレーし、2008年にはバスケットボール殿堂入りを果たしている。
01-02シーズンまで現役を続けたユーイングは、通算1,183試合(うち先発は1,122試合)に出場。キャリア平均34.3分21.0得点9.8リバウンド1.9アシスト1.0スティール2.4ブロックを記録。キャリア合計では2万4,815得点(NBA歴代23位)、1万1,607リバウンド(同25位)、2,215アシスト、1,136スティール、2,894ブロック(同7位)を残した。
また、ユーイングはニックスにおいて、出場試合数(1,039試合)や出場時間数(3万7,586分)、得点(2万3,665得点)、リバウンド(1万759本)、ブロック(2,758本)など、フランチャイズ記録を数多く保持している。
ニックスを優勝へと導くことこそできなかったものの、新人王(86年)に11度のオールスター選出、7度のオールNBAチーム選出(うちファーストチームは1度)、3度のオールディフェンシブセカンドチーム選出と、輝かしい実績を持つ。さらに、84年のロサンゼルスオリンピック、92年のバルセロナオリンピックではアメリカ代表としてプレーし、いずれも金メダルを獲得。
現役引退後はワシントン・ウィザーズ、ヒューストン・ロケッツ、オーランド・マジック、シャーロット・ホーネッツでアシスタントコーチとして活躍。17年からは母校ジョージタウン大の指揮官に就任した。
コーチとしてのキャリアを歩むユーイングが、NCAAでどれだけの実績を残すことができるのか。また、今後NBAチームの指揮官に就任することができるのかも気になるところだ。