「ゲーム終盤は、自分の持っているものを最大限に活用するのさ」とハーデン
12月18日(現地時間17日)に行われたユタ・ジャズとの試合で、ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンが今季6度目の40点超えとなる47得点に6リバウンド5アシスト5スティールをマークし、102-97でジャズをねじ伏せた。
ハーデンはこの試合でフィールドゴール31投中14本(うち3ポイントは4本成功)、フリースロー16投中15本を成功。後半だけで29得点を稼ぎ出し、昨季のシーズンMVPの実力をいかんなく発揮。
ここ3試合でハーデンは、50得点10リバウンド11アシスト、32得点12リバウンド10アシストと2試合連続でトリプルダブルを達成。そしてジャズ戦の47得点パフォーマンスと、驚異的な活躍を続けている。
チームメートになって2シーズン目を迎えたクリス・ポールは、地元メディア『HOUSTON CHRONICLE』へ「僕がこれまで見てきた中で、彼はベストなオフェンシブプレーヤーだ。真面目にそう思ってる。彼はドライブができて、シュートもできるし、ボールハンドリングにもたけている。どんな相手であろうと、今夜の彼をガードするのはタフなこと。(チームメートの)僕からすれば関係ないけどね」とコメント。
ロケッツ10点リードで迎えた最終クォーター。ジャズはドノバン・ミッチェルやデリック・フェイバーズらを中心に反撃し、残り1分59秒で同点に追いつくも、その直後のポゼッションでハーデンが3ポイントをヒット。その後もファウルを誘ってフリースロー3本を獲得し、そのうち2本を沈めた。
するとミッチェルがフリースロー3本を着実に決めて、残り35.0秒で2点差までジャズが追い上げたものの、残り13.3秒にハーデンがとどめの3ポイントを突き刺し、ゲームに決着をつけた。ハーデンは言う。
「俺はいつだってアグレッシブにプレーしている。どんなゲーム状況であろうとね。ゲーム終盤は、自分が持っているものを最大限に活用するのさ」。
ハーデン得意のステップバック3は相手チームの脅威となっているのだが、この試合では明らかに「トラベリングなのでは?」と疑われる怪しいプレーもあった。のちにNBAのレフェリー側が「見逃していた」と発表したのだが、ステップバック1つでここまで話題に上がる選手は珍しい。今季を含めて5シーズン連続で、フリースロー試投数平均2ケタ本数を獲得するハーデンのスキルには、脱帽せざるをえない。
怒濤のスコアリングショーでロケッツを4連勝へと導いたハーデン。ロケッツは18日(同17日)終了時点でウエスタン・カンファレンス10位の15勝14敗まで順位を上げたのだが、ハーデンはまったくと言っていいほど満足などしていない。
「順位表を見てくれ。(今の俺たちは)酷いもんさ。俺たちがいるべき位置ではないんだ。だから俺たちはハードにプレーを続けて、順位を上げていかなきゃならないんだ」。
ここから先、昨季リーグトップの65勝を挙げたロケッツが白星先行で突っ走る可能性は十分あるのではないだろうか。