ポールとビラップスから学んだ闘争心を武器に、バックスの主軸として活躍
2010年ドラフト1巡目18位でオクラホマシティ・サンダーから指名されたエリック・ブレッドソーは、ドラフト当日にロサンゼルス・クリッパーズへトレード。
10-11シーズンはブレイク・グリフィン(現デトロイト・ピストンズ)やエリック・ゴードン(現ヒューストン・ロケッツ)とプレー。翌11-12シーズンから2シーズンはクリス・ポール(現ロケッツ)とチャウンシー・ビラップス(元デトロイト・ピストンズほか)という、リーグきっての司令塔たちとプレーするチャンスに恵まれた。
ブレッドソーはポールとビラップスと過ごした2シーズンについて、現地メディア『Stadium』へこう振り返っていた。
「非常に大きなものだった。勝負どころやプレーオフという重要な場面で彼らを間近で見ることができたから。彼らは将来、バスケットボール殿堂入りできるほどの選手。同じジムで彼らと過ごすことができたし、どれだけハードにやっているかを見ることができた。彼らがコートでやったことや競い合ってきたこと。僕はそれらを身に付けたのさ」。
2013年7月、3チーム間のトレードでブレッドソーはフェニックス・サンズへ移籍。先発の座を手に入れたブレッドソーは、エースガードとして活躍し、16-17シーズンにはキャリアベストの平均21.1得点6.3アシストをマーク。
ところが、負けが込んだ昨季序盤に突如としてトレード志願。自身のツイッターに「ここにはもういたくない」とツイートし、チームとの関係が悪化したため、昨年11月8日(同7日)にトレードでバックスへ加入した。
バックス加入後は平均17.8得点5.1アシスト2.0スティールを挙げてプレーオフ進出に貢献。今季もチーム3位の平均16.0得点に4.4リバウンド5.7アシスト1.3スティールを記録し、持ち前の爆発的な身体能力を攻防両面で発揮している。
ブレッドソーがポールとビラップスから学んだ最も大きなことは、闘争心なのかもしれない。ブレッドソーは言う。
「スコアがどうだろうと関係ない。彼らは20点ビハインドだろうが20点リードしていようが毎試合競い合っていたんだ」。
ヤニス・アデトクンボやクリス・ミドルトンらと共に、ブレッドソーは主軸としてプレーしており、バックスはイースタン・カンファレンス2位(22勝10敗)と好調をキープ。
闘争心あふれるプレーを身上とするブレッドソーは、筋骨隆々な肉体と爆発的な身体能力をいかんなく発揮し、今後もバックスに白星をもたらすことだろう。