2018.12.19

ヤニス・アデトクンボの相棒クリス・ミドルトンはバックス躍進に不可欠な選手

バックス第2の男、ミドルトンは攻防兼備のスイングマン[写真]=Getty Images
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アデトクンボと同時期にバックス入りした攻防両面で活躍するスイングマン

 12月19日(現地時間18日)終了時点で、イースタン・カンファレンス首位を走っているのはトロント・ラプターズ(23勝9敗)。そのラプターズを1.5ゲーム差で追っているのが、イースト2位のミルウォーキー・バックス(20勝9敗)だ。

 オールスターフォワードのヤニス・アデトクンボを中心に、今季はマイク・ブーデンホルザーHCを指揮官に据えて3ポイントを効果的に活用し、好成績を残している。

 そのバックスにおいて、長年アデトクンボの相棒を務めているのがクリス・ミドルトン。チームメートになってから今季で6シーズン目を迎え、チームに不可欠な存在となっている。

アデトクンボ(左)とミドルトン(右)は、バックスが誇るダイナミックデュオ[写真]=Getty Images

 ミドルトンは2012年のドラフト2巡目全体39位でデトロイト・ピストンズに指名された203センチのスイングマン。ルーキーシーズン(12-13)をピストンズでプレーし、13年オフにトレードでバックスに加入。

 13年のドラフト1巡目15位でバックスに指名されたアデトクンボとほぼ同時期にバックス入りしたミドルトンは、徐々に頭角を現していき、昨季は全82試合に先発出場。キャリアハイとなる平均20.1得点に加えて5.2リバウンド4.0アシスト1.5スティールを記録した。

 自身3度目となった昨季のプレーオフでは、ボストン・セルティックス相手に平均24.7得点5.1リバウンド3.1アシストを奪う大活躍。シリーズ初戦の第4クォーター終盤には、延長に持ち込むディープ3をねじ込むなど大きなインパクトを与えたのである。

 シリーズ最終戦で敗れてしまったとはいえ、このシリーズでミドルトンはフィールドゴール成功率59.8パーセント、3ポイント成功率61.0パーセントという、見事な数字をたたき出している。

バックスとは相思相愛、今季終了後に高額で再契約を結ぶ可能性大

 現地時間12月19日に『Yahoo Sports』へ掲載された記事の中で、ミドルトンはバックス入団当初のアデトクンボについて、こう振り返っていた。

 「彼がどこまで良い選手になるのか、その時は分からなかった。でも彼にはすばらしい才能と、今見せているような、特別な選手になることができるスキルセットが備わっていることは知ってたよ。何年か前に、彼がどれほどの選手へと成長できるのか、僕らはすでに見ていたのさ」。

 今季のミドルトンはアデトクンボに次ぐチーム2位の平均17.6得点に5.8リバウンド3.9アシスト1.2スティールを記録。3ポイントはチームトップの平均2.8本を決めており、成功率も約4割(39.5パーセント)という高確率を残している。

 ミドルトンはアデトクンボと共にバックスの先発フォワードを務めているのだが、イースト有数のデュオだと自信を持っているようだ。

 「僕らはスモールフォワードとパワーフォワードだけど、ポイントガードのようなプレーもできるんだ。僕は彼ほどアスレティック能力がないけれど、自分より大きな選手、小さな選手にもスイッチすることができるんだ。僕らはイーストの中で、最もダイナミックなデュオの1つだと思ってる」。

ディフェンスではデュラント(右)などリーグ屈指の実力者とのマッチアップをこなすミドルトン(左)[写真]=Getty Images

 バックスはミドルトンのことを、アデトクンボの最高の相棒と見ている。そのため、今季終了後にプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができるミドルトンに対して、バックスの職員は「我々は彼をキープするためなら何でもするだろう」と『Yahoo Sports』へ明かしている。

 幸いなことに、ミドルトン自身も「ここ何年か、僕らはここで特別な何かを構築していると感じるんだ。だから僕は、ここにいることで勝利することができる機会があると思ってる」と語っており、チームの現状と将来性について、好意的に思っていると言っていいだろう。

 オフェンス力だけでなく、ソリッドなディフェンスにも定評があるミドルトンは、バックスにおいてアデトクンボと並ぶほどの最重要選手。今後も攻防両面において、活躍を続けるに違いない。

今夏アメリカ代表のミニキャンプに召集されたミドルトン(左)は、ポール・ジョージ(右)らと汗を流した[写真]=Getty Images

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